「心配」とは?意味や使い方を類語も含めてご紹介

あなたには、何か心配事がありますか?健康、学業、仕事、災害、安全など心配事を考え出すときりがありません。心配事からは解放されて安心したいですね。「心配」には類語がたくさんあります。この記事では「心配」の意味や使い方を類語も含めてご紹介します。

目次

  1. 「心配」とは
  2. 「心配」の使い方
  3. 「心配」の類語
  4. 「心配」の対義語:「安心」

「心配」とは

「心配(しんぱい)」は、心を配ると書きます。 「」には、様々な意味がありますが、「心配」の「心」は、相手を思いやる気持ちやその感情のことを表し、そのような「心」を「広く行きわたらせる(配る)」ことから、以下のような「心配」の意味があります。

  1. 将来のことなどを気にかけて、不安な気持ちを抱いたり、あれこれと考え悩むこと。また、その様子
  2. 相手のことを気にかけて面倒を見ること。思いやって世話をすること。就職などを斡旋(あっせん)すること。

「心配」の使い方

1の意味の使い方

杞憂(きゆう)」という故事があります。これは、古代中国のという国で、いつか天が崩れ落ちてくるのではないかと心配して、食事もできず、夜も眠れずに(うれ)いていた人がいて、そのようなことは起こらないと苦労して説得し、どうにか納得させた人がいたというものです。

この故事から、「杞憂」は、心配する必要のないことをあれやこれやと心配すること、取り越し苦労という意味で使われていますが、これほど極端でなくても、人間には不安なことがたくさんあります。そのようなことについて悩むときに「心配」を使います。

【例文】

  • 感染症の予防のために外出を自粛し、必要な対策はすべて講じているが、それでも心配だ。
  • 親が万が一のことを心配しているので、うちの門限は10時です。
  • 今の世の中を見ていると、この子の将来がとても心配です。
  • 私の祖父も曽祖父も糖尿病だったので、父は自分や子供も糖尿病になるかもしれないと心配している。
  • 明日は遠足だけど、空模様を見ていると天気が心配だ。

2の意味の使い方

2の意味は、相手のことを思いやって世話を焼くことです。世の中には世話好きの人もいますが、世話も焼きすぎるとお節介とか出しゃばりと言って敬遠されることもありますね。

【例文】

  • 大学進学で一人暮らしをすることになったが、叔父さんがいろいろ心配してくれて、良いワンルームマンションを見つけてくれた。
  • 郷里で独り暮らしの父のことを近所の人たちが心配して、いろいろ面倒を見てくれています。
  • 私の結婚の心配をして、叔母さんが頻繁にお見合いの話を持ってくるけど、お節介も程々にしてほしい。

「心配」の類語

「懸念」

懸念(けねん)」は、仏教用語で、一つのことに集中すること、一つのことに執着してこだわることという意味がありますが、そこから転じて、先のことを気にかけて心配するという意味を持ちます。「心配」と置き換えても通じる言葉です。

【例文】

  • 異常気象の影響で農産物の不作と価格の高騰が懸念される。
  • こんな不摂生な生活を続けていると生活習慣病になる懸念がある。

「危惧」

危惧(きぐ)」は、先のことや物事の結果に不安を感じて心配したり、おそれたりすることです。「危」も「惧」も、おそれるという意味があり、互いに強調しあっています。この言葉も「心配」と置き換えて使うことができます。

【例文】

  • AI技術が進歩すると人間の仕事がなくなるのではないかと危惧する人もいる。
  • 大雪の影響で都心の交通網が大幅に乱れ、帰宅困難者が多数出ることが危惧されています。

「憂慮」

憂慮(ゆうりょ)」は、将来の結果が悪いものになることを心配して、思い悩むことです。「心配」は、漠然とした不安や疑念なども含んでいますが、「憂慮」は、具体的な物事が悪化することを心配し、強い危機感を抱いている場合に使われます。

【例文】

  • 感染症の影響で国民の健康だけでなく、経済が打撃を受けたことで倒産や失業が憂慮される事態となっている。
  • 憂慮すべきことのひとつは、子供の貧困問題が、学力格差や教育格差を生み出し、将来の経済格差につながることだ。

「心配」の対義語:「安心」

安心(あんしん)」は、不安や心配がなく、心が落ち着いていることです。文字通り「心が安らぐ」ということですね。

【例文】

  • 子供が高熱を出したため一晩中看病していたが、朝になって熱も下がり、元気になったので安心した。
  • 孫の面倒は私たちが見ているから、安心して夫婦水入らずの旅行を楽しんできなさい。


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