「思いの丈」とは?
「思いの丈」(おもいのたけ)とは、「思いのありったけ(あるかぎり全部)」、「思いの限り」という意味の言葉です。
「丈」は、「ズボンの丈」などのように「高さ(縦方向の長さ)」が主な意味ですが、「ある限り、ありたけ、限度」という意味もあり、「思いの丈」の場合もこちらの意味です。
つまり、「思いの丈」は「思いのサイズ・大きさ」ではなく、「思いの限度、ぜんぶ、すべて」を意味するわけですね。
「思いの丈」の使い方
「思いの丈」は、「思い」そのものと同じように、「~をこめる」「~をぶつける」「~が伝わる」「~を語る」といった多様なかたちで使います。
「思い」ではなく「思いの限り」ですから、遠慮や抑圧のない、思いのすべてを表す言葉であるという点を踏まえて用いると良いでしょう。
「思いの丈」が、いわゆる最上級の愛情や思慕の情を表すことも珍しくありません。
例文
- 小学校以来の友人に、彼はずっと秘めていた思いの丈を語った。
- 便せん二枚に、相手への思いの丈を綴る。
- 思いの丈を込め、彼は民衆たちの窮状を政府に訴えた。
- 他人にとってガラクタにしか見えないものでも、本人の思いの丈が詰まった品かもしれない。
「思いの丈」を英語で言うと?
「思いの丈」を英語で言いたい場合、「feeling」や「mind」だけでも通じなくはありませんが、「丈」のニュアンスを強調したい場合には、「everything one's think」「all one's heart」などと表現するとよいでしょう。
例文
- Please tell me whatever everything you think.(思いの丈を何でもぶつけてください)
- I sing with all my heart.(思いの丈を込めて歌います)