「面倒」とは?意味や使い方を分かりやすく解説

日々の生活の中で「面倒だな」と感じる瞬間は誰にでもありますよね。仕事の手続きが複雑だったり、人間関係の調整が大変だったり。でも、この「面倒」という言葉、実は「手間がかかる」という意味だけではないってご存知ですか?今回は、意外と知られていない「面倒」の多様な意味と使い方を詳しく解説します。

面倒とは?面倒の意味

手数がかかり煩わしいこと、他者の世話をすること、また古語では見苦しいさまを表す言葉

面倒の説明

「面倒」は現代では主に二つの意味で使われています。一つ目は「手間がかかって煩わしいこと」という意味で、例えば「書類手続きが面倒」「人間関係が面倒」などのように用いられます。二つ目は「世話をする」という意味で、「子供の面倒を見る」「ペットの面倒を頼む」といった使い方をします。また、古語では「見苦しいこと」「体裁が悪いこと」を表す意味もありましたが、現代ではほとんど使われません。語源には諸説あり、「目どうな(見ることも無駄)」から転じた説や、静岡の方言「めったい」から来た説などがあります。類語には「厄介」「煩雑」「複雑」などがあり、より強調した表現として「面倒臭い」も日常的に使われています。

面倒なことこそ、やり遂げた時の達成感は大きいものですよね。時には面倒さも楽しむ余裕が欲しいですね。

面倒の由来・語源

「面倒」の語源にはいくつかの説があります。最も有力なのは「目どうな(めどうな)」から転じたという説で、「目(見ること)」に「どうな(無駄になること)」が組み合わさり、「見ることも無駄→見苦しい→厄介」という意味変化を経て現在の形になったとされています。また、静岡地方の方言で感謝を表す「めったい」から派生した説や、「愛でる」という行為の気恥ずかしさから来たという説もあります。江戸時代には既に現在の意味で使われており、時代とともに「煩わしさ」の意味が強まっていきました。

面倒だからこそ、それを乗り越えた時の喜びはひとしおですね。時には面倒と上手に付き合うことも大切かもしれません。

面倒の豆知識

面白いことに、「面倒」は時代によって意味が変化してきた言葉です。室町時代までは主に「見苦しいこと」を意味していましたが、江戸時代になると現在の「手間がかかる」という意味が主流になりました。また、「面倒を見る」という表現は、もともと「目をかける」という意味から来ており、注意深く世話をする様子を表しています。現代では「めんどくさい」と省略されることが多く、若者を中心に「めんどい」「めんどっちい」といったさらなる省略形も生まれています。

面倒のエピソード・逸話

作家の夏目漱石は『吾輩は猫である』の中で「人間のする事には、どれもこれも面倒なものだ」という名言を残しています。実際の漱石も神経衰弱に悩まされ、些細なことでも「面倒」に感じることが多かったと言われています。また、タレントの松本人志さんは、面倒なことを極力避けるために家のリモコンを全てテープで固定し、ボタン一つで操作できるようにしたというエピソードがあります。これこそ「面倒」を回避するための創意工夫と言えるでしょう。

面倒の言葉の成り立ち

言語学的に見ると、「面倒」は日本語特有の複合語形成の好例です。漢字の「面」と「倒」が組み合わさっており、本来の漢字の意味からは想像しにくい独自の意味を発展させています。これは和製漢語の特徴の一つです。また、「面倒臭い」のように形容詞化する際に「臭い」を付加するパターンは、「煩わしい」「忌まわしい」など、ネガティブな感情を強調する日本語の造語法の典型です。心理的な負担感を表現する言葉として、日本語の感情表現の豊かさを象徴する語彙と言えるでしょう。

面倒の例文

  • 1 明日のプレゼン資料、まだ全然できてないんだけど、作り始めるのがめちゃくちゃ面倒でつい先延ばしにしちゃう
  • 2 スマホのアプリ更新の通知が来てるけど、いちいちパスワード入力するの面倒だからずっと放置してる
  • 3 健康のためにウォーキング始めようと思ってるけど、靴紐結ぶのすら面倒でなかなか実行に移せない
  • 4 食後の洗い物、今日は誰かがやってくれるかなって期待してしまうほど面倒に感じるときがある
  • 5 SNSの投稿しようと思って写真選んだはいいけど、キャプション考えるのが面倒で結局投稿やめちゃった

「面倒」の使い分けと注意点

「面倒」を使う際には、文脈によって意味が大きく変わるため注意が必要です。特に「面倒を見る」と「面倒だ」では全く異なるニュアンスになります。

  • 「面倒を見る」はポジティブな意味で、責任を持って世話をすることを指します
  • 「面倒だ」はネガティブな意味で、煩わしさや手間を感じることを表します
  • ビジネスシーンでは「お手数をおかけします」など、より丁寧な表現を使うのが適切です

また、目上の人に対して「面倒」という言葉を使う場合は、十分な配慮が必要です。特に「面倒くさい」などのくだけた表現は避けるべきでしょう。

関連用語と類義語の違い

用語意味「面倒」との違い
厄介扱いが難しいことより深刻で解決が困難な問題
煩雑複雑で入り組んでいること手順の多さや複雑さに焦点
手間かかる労力や時間客観的な作業量を指す
億劫気が進まない様子心理的な抵抗感に重点

これらの類義語は、それぞれ微妙にニュアンスが異なります。状況に応じて適切な言葉を選ぶことで、より正確な表現が可能になります。

歴史的な変遷と現代的な用法

「面倒」という言葉は時代とともに意味を変化させてきました。室町時代以前は主に「見苦しい」という意味で使われていましたが、江戸時代になると現在の「煩わしい」という意味が主流になりました。

面倒なる事は、とかく後回しにすべきではない。小さきことより始めて、漸く大事を成すべし。

— 福沢諭吉

現代では若者を中心に「めんどい」「めんどくさー」といった省略形が普及し、SNSなどでは絵文字やスタンプと組み合わせて感情表現としても使われるようになりました。このように「面倒」は時代に合わせて柔軟に変化し続けている言葉なのです。

よくある質問(FAQ)

「面倒を見る」と「世話をする」の違いは何ですか?

「面倒を見る」は継続的なケアや保護を含む広い意味での世話を指し、特に責任を持って長期的に関わるニュアンスがあります。一方「世話をする」は一時的または具体的な援助に使われることが多く、どちらかと言えば日常的なお節介や手助けのイメージが強いです。例えば「子供の面倒を見る」は養育全般を、「子供の世話をする」は一時的な保育を指す傾向があります。

「面倒くさい」は正式な日本語として認められていますか?

はい、「面倒くさい」は正式な日本語として認められています。元々は「面倒」に強調の「くさい」を付けた口語表現でしたが、現在では辞書にも掲載される標準的な表現です。ただし、ビジネス文書や公式な場面では「面倒である」「手間がかかる」などのよりフォーマルな表現が適切です。

「面倒」と「厄介」はどう使い分ければいいですか?

「面倒」は主に手間や煩わしさに焦点があり、「この手続きは面倒だ」のように使います。一方「厄介」はより深刻な悩みや解決困難な問題を指し、「厄介な問題が発生した」のように用います。また「厄介」には「居候」の意味もありますが、「面倒」にはそのような意味はありません。

なぜ面倒なことを先延ばしにしてしまうのでしょうか?

人間の脳は本能的に労力を避ける性質があり、面倒な作業は心理的負荷が大きいため先延ばしになりがちです。また、完了までの時間や手間が見えにくい場合も先送りする傾向があります。対策としては、タスクを細分化したり、ご褒美を設定したりすることで心理的ハードルを下げることが有効です。

「面倒」を前向きに捉える方法はありますか?

面倒な作業は「スキルアップの機会」や「集中力を高める訓練」と捉えることで前向きに取り組めます。また、面倒を乗り越えた後の達成感や、作業を通じて得られる新たな気付きに注目するのも効果的です。小さなことからコツコツと片付ける習慣をつけることで、面倒に対する耐性も自然と高まっていきます。