「極端」の意味
「極端」は「きょくたん」と読み、日常会話でもよく使われる言葉です。「極」は「きわめて」、「端」は「はし」と読む事から直訳すると「きわめてはしっこ」ですが、「極端」には以下のような意味があります。
- 普通の程度から大きく外れていること。一方にはなはだしく偏っていること。また、そのさま。
- ものの、一番はし。
「極端」と似た言葉に「両極端」があります。意味は「2つのものの間に、ひどく隔たりがあること・互いに反発し排除しあう関係にあるもの」です。
「極端」と「両極端」を同じ言葉のように使う人がいますが、それぞれ使う場面が異なります。「極端」は偏ったものが単独でも使用できますが、「両極端」は2つのものを比較する場合にしか使うことができません。
「極端」の使い方
「極端」の使い方を例文を用いて見ていきます。
- 今日のプレゼンは君の研究内容を周囲にアピールするために開かれるものだ。極端に言えば君以外の研究内容には興味はない。
- 国語の授業で先生が「極端な例を挙げると」と前振りした後、突拍子もない例を黒板に書き始めたため全員が驚いていた。
- 彼女は夫婦というものに極端な考えを持っていて、一生独身で良いと周りに言いふらしているそうだ。
- 君のその極端な考え方は個性という面では評価されるかもしれないが、就職活動など一般的な場所では通用しないから気をつけなさい。
「極端」の対義語
「適度」
「極端」の対義語として「適度(てきど)」があります。「程よいこと・適当な程度」という意味を持ち、偏りが甚だしいという意味の「極端」とは正反対になります。
- 一日の疲れをきちんと取り除きたいなら、適度なぬるま湯に10分程度つかることをおススメするよ。
- 効率よく仕事を進めるには、適度に休憩を取ることも必要だ。
「中庸」
「中庸(ちゅうよう)」も「極端」の対義語の1つです。考えや行動が極端に偏らず、穏当であることをインします。
アリストテレスの哲学で使われる言葉としても有名です。儒教においても、中心的概念の1つであり、「四書」の1つに「中庸」という題名がつけられています。
- 議題に対する議論が賛成派と反対派で激しく交わしているが、そろそろ中庸を得ることが必要な時間になってきた。
- 今日の現代文の授業で先生が中庸の徳について説明してくれた。難しい内容だったが理解することが出来た。
- 中庸な精神の持ち主にこの試合を裁いて頂こうと思う。
「極端」を英語で
「極端」は英語で「extreme」が一般的で「極端な考え」は「extreme thoughts」、「極端な人」は「extreme person」と表記します。
【例文1】
- She has extreme thoughts about love,so be careful if you ask her out.
- 訳:彼女は恋愛に関して極端な考えを持っているから彼女をデートに誘うなら気を付けた方がいいよ。
【例文2】
- Looking back at today's meeting,I think he is quite an extreme person.
- 今日の会議を振り返ると彼は相当極端な人だと思う。
【例文3】
- Your group depends on your efforts.People other than you need to be extreme.
- 訳:君のグループは君の頑張りにかかっている。君以外の人間は極端に言えば必要ない。