「感想」とは?意味や使い方を類語も含めてご紹介

「感想」という言葉を聞くと何が浮かぶでしょうか。夏休みの宿題の読書感想文、映画や演劇を見た感想や会社訪問の感想など、いろいろと感想を伝える場面はありますね。「所信」や「印象」といった類語もあります。この記事では「感想」の意味や使い方を類語と一緒にご紹介します。

目次

  1. 「感想」とは
  2. 「感想」の使い方
  3. 「感想」の類語

「感想」とは

「感想(かんそう)」とは、何か物事に接したときに心に感じたことや考えたことです。物事は、自分が体験したことだけでなく、人から聞いたこと、本や雑誌、映画やドラマを見聞きしたりするなど、人間が接するあらゆるものを指します。

「感想」は、その人の主観にもとづくものですから、同じ物事を見聞きしても、別の人は違う「感想」を持つ場合もあります。

「感想」の使い方

物事に対して、自分がどう感じるか、何を思うかといったことは自由で、他人の感じ方を気にする必要はありません。面白い・面白くない、好き・嫌い、楽しい・楽しくないなど、接した物事に対して心で感じたままが「感想」です。

ただ、その感じたことを人に伝える時には、相手の気持ちや感情、相手の置かれた立場などに配慮することが必要な場合もあります。

また、あれこれと「感想」を自分の頭の中だけに留めておくのではなく、人に話したり、文章にすることは、ある程度の訓練をしなければならないでしょう。学校時代や職場の研修などで感想文を書くのに苦労した人もいるのではないでしょうか。

「例文」

  • 学校から社会見学に行ったパン工場の感想を、ホームルームで発表した。
  • 面接した応募者に対する感想を面接担当者同士で披露しあった。
  • いつも地味な服装で職場に来るAさんに、「今日はめずらしく素敵な服だね」と感想を言ったら、なぜか睨まれた。
  • 彼女が作った詩の感想を聞かれたが、うまく言えなかった。
  • 先月の新作のスイーツを高く評価する感想SNSにたくさん投稿された。

「感想」の類語

「所感」

所感(しょかん)」とは、人が何かの物事に接したときに感じる思いのことです。「感想」とよく似ていますが、単に「感想」だけでなく、感じたり、思ったことを受けて、それに対する前向きな考えなどを含んでいます。

「所感」は、普段の会話などではあまり使いませんが、首相や企業のトップの年頭所感や職場内での所感の発表といった場面で使われる言葉です。

【例文】

  • 今年の社長の年頭所感で、感染症を踏まえた会社の在り方と働き方について話があった。
  • 総務課から、社内報に掲載するので、男性社員の育児休暇明けの所感を書いてほしいと依頼があった。

「印象」

「印象(いんしょう)」は、物事に接したときに、その人の心に深く刻み込まれる感じや、その心に刻み込まれて忘れられない感じのことです。「印象」も「感想」も、心に感じたことという点では同じですが、「印象」のほうが直感的・非言語的で、感覚的に良し悪しなどを判断するようなものです。

第一印象や印象が良い・悪いという時には、あれこれ考えることなく対象から受ける感情が湧き出てくることがありますね。「印象」は、言葉にすることが難しいことも多い感覚で捉えたものと言えるでしょう。

【例文】

  • 友達から紹介してもらった彼の印象があまり良くなかったので、もう会わないことにした。
  • 入ってきたときは生意気で鼻っ柱の強いという印象だったが、結構、素直でいい奴だった。

「意見」

意見(いけん)」は、物事に対して持っている考えや主張などのことです。相手の言ったことに対して、感想も含めて、賛成や反対であったり、相手を説得したり、時には相手の間違いや好ましくない点を改めさせようとして自分の考えを話すことです。

「感想」は、心に感じたままを話しますが、「意見」は、理由や根拠に基づいて相手に働きかけるという点が異なります。

【例文】

  • 君の意見はどうも根拠が希薄なようだ。
  • 彼の電話対応クレームが多くて困っているのですが、私の話は聞かないので、課長から意見してやってもらえますか。


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