「配慮」の意味とは?「気遣い」や「気配り」との違いを含めてご紹介

皆さんは「配慮」という言葉を使いますか。「はいりょ」と読み、意味は「心を配ること」です。周囲に対して「配慮」をすることは、場合によっては必要なことですね。同じような意味を持つ「気遣い」や「気配り」との違いを含めて、「配慮」の意味をご紹介します。

目次

  1. 配慮の意味
  2. 配慮の使い方
  3. 配慮の類語
  4. 慮の意味とは
  5. 配慮の英語

配慮の意味

「配慮」には以下のような意味があります。

  • 心を配ること
  • 心遣い
  • 他人や他のことに気を遣うこと

心遣いや気遣いと比べると、「配慮」はやや堅い印象のある表現です。そのため、ビジネスシーンでもよく使われます。

配慮の使い方

  • 旅行は高齢の母に配慮してバリアフリーのホテルを選んでいる。
  • 電車の中なので周囲の人に配慮して声をひそめた。
  • いつも特段のご配慮を頂きありがとうございます。(手紙などの挨拶文として使われることが多い)
  • この政治家の発言はいつも配慮に欠ける。

配慮は、「ご配慮」と敬語として使うことが出来ます。自分よりも目上の人から受けた配慮を表すときは、「ご配慮」になります。「配慮する」という動詞を敬語化する際は、「ご配慮」に続いて「頂く」や「下さる」などを付けて使います。

配慮の類語

気遣いとは

  • 気をつかうこと
  • 心づかい
  • 気がかり、心配
「気遣い」には上記のような意味があります。物事がうまくいくように心を配る場合や、失敗する恐れがないか心配している場合などに使われます。

【例文】
  • 彼の気遣いのおかげで今回のプレゼンは大成功だった。
  • 子供の頃は母が気遣ってくれたので、風邪をひくことは少なかったと思う。
  • 子どもの受験に色々気遣いをしたが、合格の結果を聞いて安心した。

成功へ導くように、あるいは失敗する懸念を少し含んだ使い方をしますね。ここが、配慮との違いです。

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気配りとは

「気配り」とは、手落ちや失敗の無いように気を付けることです。「気遣い」が現在近くにいる相手に使うことに対して、「気配り」は多数の人や、物事全部に対して使います。

また、「配慮」や「気遣い」が、現在の相手に対する心配りであるのに対して、「気配り」は、これから起こることが成功するように細かくチェックして、全体を大きく見るニュアンスです。ここが、「配慮」との違いです。

ちなみに、「お心配り」と表現することはありますが、気配りに「お」「ご」を付ける敬語はありませんので注意して下さい。

【例文】

  • イベント会場のスタッフとして設営に細かい気配りをする。
  • 気配りが行き届いた小さな旅館で心が癒された。

その他の類語

上記以外にも、配慮の類語はいくつかあります。

  • 心配り
  • 心遣い
  • 思いやり

慮の意味とは

慮「りょ・おもんぱか(ル)」の意味は以下の通りです。

  • おもんぱかる
  • あれこれと思いをめぐらす
  • 思い、考え

おもんぱかるとは、周囲の状況をよく考えることの意味です。日常会話で「おもんぱかる」と使うことは少ないですが、ニュースなどで耳にすることはあります。

「事態をおもんぱかり、このような決断に至りました」といった言い回しで聞くことが多いですね。おもいはかるが変化した言葉です。

慮が付く言葉

「遠慮」「苦慮」「考慮」「慮外」など慮が付く熟語は数多くあります。思い考えることは何事においても必要なことなので、表す言葉も豊富なのですね。

  • 遠慮会釈:他人のことを考えて控えめに行動すること
  • 思慮分別:注意深く考えて、物事を判断すること

慮が付く四字熟語もたくさんあります。「慮」は、書き方は難しいですが、見かける頻度の高い漢字なので覚えておくといいですね。

配慮の英語

配慮を英語で表現する場合、良い意味での「consideration」が一番近い表現です。相手や周囲をよく考えている感じが表現できます。

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