「感謝」とは?意味や使い方を類語も含めてご紹介

「感謝」は、使えば使うほど幸せに結びつきそうな良い言葉です。「感謝」することもされることも、人の心を豊かさで満たしてくれることでしょう。類語も併せて、この機会に「感謝」をより身近な言葉としましょう。今回は、「感謝」の意味と使い方を類語も含めてご紹介します。

目次

  1. 「感謝」とは?
  2. 「感謝」の使い方
  3. 「感謝」の類語
  4. 「感謝」の言葉「ありがとう」について

「感謝」とは?

「感謝」(かんしゃ)は、多くの人にとって馴染み深い言葉ではないでしょうか。日常会話で口にするには少々改まった硬い表現ですが、様々な人間関係や社会生活、仕事などの場で頻繁に行き交う、円滑油のような言葉です。

「感謝」とは、ありがたいと思う気持ち、お礼の気持ちを持つこと、また、その気持ちを伝えたり表すことを意味する言葉です。

「感謝」を表す対象は、特定の他者だけではありません。日々のささやかなできごと、愛しいペットの存在、自分の運命など、小さなことから大きなことまで、どんなものであれ、そこにありがたさを感じるものなら対象となりえます。

「感」と「謝」の字義

「感」という字には、感じる、心に響く、心に受ける、知覚する、などの意味があります。「謝」は多義的な字ですが、「感謝」においては、お礼をいう、お礼、という意味で用いられています。

「感謝」とは、端的にいえば、この二文字の字義のとおりに「謝」を「感」じることだとわかります。

「感謝」の使い方

「感謝」は、上述のように、ありがたいという気持ちを感じる、表す、という意味の言葉であるため、その気持ちを言葉にして相手に伝えたいとき、「感謝」だけでは不十分です。実際に表現するためには、感謝します(いたします)」などの補いを伴う必要があります。

親しい間柄では、「感謝!」が「ありがとう」代わりとなる場合もありますが、年上、目上に「感謝です」とだけ述べるのは失礼です。わけてもビジネスの場や社交において、丁寧な「感謝」の表明はきわめて重要です。下記に代表的な言い回しを列挙します。

【代表的な言い回し】

  • 「感謝いたします」
  • 「感謝申し上げます」
  • 「心より感謝しております」
  • 「深く感謝申し上げます」
  • 「言葉にできないほど感謝しております」

「感謝」の文例

  • 手伝ってくれて、感謝!感謝、感激、雨あられ、だよ。
  • おかあさん、感謝の気持ちでランチをおごってあげる!
  • このたびのお申込みに、感謝いたします。
  • 温かなお気持ちに、心より感謝申し上げます。
  • 多大なご尽力を賜り、言葉にできないほど感謝しております。

「感謝」を用いた定型的言い回し

  • 感謝の念(ねん)…「念」は、ここでは「思い、気持ち」の意味として用いられています。つまりは、感謝の思いという意味。感謝の念に堪(た)えません、という言い回しは、最大級の謝辞のひとつです。
  • 感謝の極み(きわ・み)…「極み」は、極地という意味。したがって、これ以上ないくらいほどに感謝している、という意味となります。この言い回しも、最大級の謝辞です。

「感謝」の類語

拝謝

拝謝(はいしゃ)は、謹んで礼を述べる、という、「感謝」をへりくだる謙譲語です。話し言葉で用いられることはほぼありません。

文例:このたびのご厚意に拝謝いたします。

深謝

深謝(しんしゃ)には、深く、心から感謝することという意味があります(心から詫びること、という意味もあります)。「深謝」も、話し言葉ではまず用いません。

文例:当プロジェクトへの貴社のご協力に深謝申し上げます。

「感謝」の言葉「ありがとう」について

「感謝」と切っても切れない関係にあるのが、「ありがとう」(ありがとうございます)です。ありがたさを感じ、それを実際に表す手段としての言葉が「ありがとう」だからです。

「ありがとう」にこもる言霊には素晴らしい力がある、発すれば発するほど良い、など「ありがとう」そのものに力があるという説さえ多々あります。それが「感謝」でないのは、「ありがとう」は真心がこもる言葉だからこそでしょう。

分かりやすく言えば、「感謝」の思いがあり、それを伝えるの言葉として「ありがとう」がある、ということです。感謝を伝えるには、「嬉しいです」「恩に感じます」「助かりました」など多々ありますが、「ありがとう」は最も素直で身近な謝辞と言えましょう。


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