「界隈」の読み方
「界隈」の読み方は「かいわい」と読みます。「界隈」は難読用語の一つとしても取り上げられる読みの難しい用語としても非常によく知られています。
「界隈」の「界」は「世界」や「磁界」、「財界」などの用語から「かい」と読むのはある程度推測できると思います。しかし「隈」については「くま」とは読むことができても、なかなか「わい」とは読みにくいと思います。「隈」を「わい」と読む用語としては界隈のほかに「山隈(さんわい)」ぐらいしか見当たらないのではないでしょうか?日常ではほとんど使われませんので「隈」を「わい」と読むのは推測しにくいと思います。
「界隈」の意味と使用例
「界隈」とは「近辺、周辺、そのあたり」といった地理的な意味を有します。使用例を挙げますと、
- 天神界隈ではグルメショップやファッションショップが至る所に見受けられます。
- 鶴橋駅界隈では外国人が経営している焼肉屋さんが目立ちます。
- この界隈では最近、野生のサルによる被害が報告されていますのでくれぐれもお気を付けください。
とこのようになります。ネット上では「ネット界隈では...」のように「ある業界およびその周辺」といった地理的な意味を有しない使い方も出てくるようになりました。
- 政治家のSNS界隈での発言が株価に影響を与えるようです。
- Twitter界隈で人気のあったあの商品が段々と世間に浸透されるようになってきました。
- Facebook界隈ではあるダイエット法で痩せたという人が以前より増えました。
とこのようになります。
「界隈」の類義語
「界隈」の類義語としては、「周辺、近辺、近所、このあたり」といった用語が挙げられます。ただし「界隈」と「周辺、近辺、このあたり」という言葉には使用する場面が微妙に違います。例えば「界隈」という言葉を使う場合にはたいてい「場所」+「界隈」という形か、「指示語(この、あの...)」+「界隈」の形になります。これに対して、周辺などの言葉を使う場合には先程のような形式がなく自由に使うことができます。
「界隈」の英語表現
「界隈」を英語で表すと、「neighborhood」と言う言葉を使います。要するに「ご近所」という意味です。例文を挙げますと、以下のようになります。
- A festival is carried out flourishingly recently in home neighborhood.(最近、自宅の界隈で盛んに祭りが行われている。)
- The wild boar which wandered around before in this neighborhood seemed to go somewhere.(以前、この界隈にうろついていたイノシシはどこかへ行ったようだ。)
- There is much nature in the neighborhood of that park and is quiet environment.(あの公園の界隈は自然が多くて、静かな環境です。)
まとめ
これまで「界隈」の読み方や意味などについてご説明させていただきましたが、ご理解いただけましたでしょうか?意外と知っているようで知らない「界隈」という言葉なのですが、日常会話やテレビや新聞などの媒体の中でもよく使われる言葉です。今までご存知ではなかった方はぜひこの記事を参考にさらに見識を深めてみて下さいね。