「支給」とは?意味や使い方をご紹介

「支給」という言葉があります。「ボーナスの支給」や「諸手当を支給する」などのように使われていて、聞いたことのある方は多いのではないでしょうか。ここではそんな「支給」の意味や使い方を、関連する言葉も含めて、順に紹介していきます。

目次

  1. 「支給」の読み方
  2. 「支給」の意味
  3. 「支給」の使い方
  4. 「支給」に関連する言葉

「支給」の読み方

まず「支給」は、「しきゅう」と読みます。「支」は訓読みで、「ささ(える)」と読む字です。そしてどちらの漢字も小学校では、五年生あたりまでに習います。

「支給」の意味

「支給」とは、物品や金銭などを給与、給付として払うことや、渡すことを表します。給与と給付の違いが分かりづらいかと思いますが、まず給与とは、労働の見返りなどのことです。

一方の給付とは、役所が定められたお金を払ったり、書類を渡すことなどを表します。とりわけお金については「給付金」と表せば、わかりやすいかと思います。何かを払うことは同じでも、労働の見返りとは違いますね。

そして、その払ったり渡したりする側とは役所に限りません。スポーツに関わる組織だったり、農業に関わる組織だったりと様々です。

ちなみにそれぞれの字について、「支」は助けることや、支える=何かを維持するなどの意味を持っています。「給」には、何かを与えるなどの意味があります。

「支給」の使い方

「支給」は名詞として「支給によって~」や「支給だ」などのように使われる一方で、動詞として「支給する」や「支給して」などのように使われます。

支給:お金を払うこと

【例:部下に今月の給与、〇〇万円を支給する】

これは動詞として使っていて、そのまま「給与としてお金を払う」ということを表しています。他にも給付金でしたら、「災害入院の給付金を支給する」などのように使われます。

支給:物品を渡すこと

【例:このユニフォームは、スポンサーの会社からの支給だ】

こちらは名詞として使っていて、「このユニフォームはスポンサーの会社から渡された、与えられたモノだ」という意味です。スポーツ選手を想像すると、分かりやすいかと思います。

他には物品(お金以外)でしたら、「食料が支給される」や「道具の支給」などのような使い方があります。

「支給」に関連する言葉

「支給」に関連する言葉には、「供給(きょうきゅう)」、「受給(じゅきゅう)」、「配給(はいきゅう)」、「発給(はっきゅう)」、「下付(かふ)」などがあります。

「供給」について

「供給(きょうきゅう)」には、以下の二つの意味があります。

  1. 必要に応じて、モノを与えること
  2. 販売のため、商品などを市場に出すこと

中でも1の意味が、「支給」と似ています。使い分けが難しいのですが、「供給」は意味の通り、必要なモノを与えるニュアンスが強めです。「支給」の給与や給付として払うこととは、少し違っています。

「受給」について

「受給(じゅきゅう)」とは、給与や給付などを受けることを表します。払ったり渡すことを表す「支給」に対して、受けることを表す「受給」なので、たとえば「国から年金が支給される」は「国から年金を受給する」と言い換えられます。

他にはその受ける資格を意味する「受給資格」や、それを受ける証である「受給者証」などのように使われています。

「配給」について

「配給(はいきゅう)」は幾つかの意味を持っていますが、中でも品物などを一定の割合で配ることという点が、「支給」と似ています。

たとえば「食料を配給する」でしたら、「食料を決められたぶん、それぞれに配る」という意味です。一定の割合なので、「支給」とも「供給」とも、少しニュアンスが違っています。

「発給」について

「発給(はっきゅう)」とは、発行して給付することや、出して与えることを表します。ちなみに発行とは、印刷して世の中に出すことや、証明書などを作って出すことです。

この言葉は「パスポートを発給する」などのように使われ、これはそのまま「パスポートを発行し、給付する」と言い換えられます。発行という過程があるかどうかを考えると、他の言葉と使い分けやすいかと思います。

「下付」について

「下付(かふ)」とは、政府や役所などから、人民にお金やモノを下げ渡すことを表します。「したつけ」と読む場合は別の意味を持ちますが、本題から逸れてしまうので、ここでは省きます。

何かを与える部分は「支給」と似ていますが、「下付」は漢字や意味の通り、上から下に与える、授けるようなニュアンスが強めです。


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