「フェミニン」と「ガーリー」の違いとは?それぞれの意味や使い分けをご紹介

ファッション雑誌をめくっていて、「フェミニン」と「ガーリー」という言葉を見かけたことがあるという方も多いでしょう。意味がよく似ている二つの言葉ですが、いったい何が違うのでしょうか。ここでは、「フェミニン」と「ガーリー」のそれぞれの意味や使い分けをご紹介します。

目次

  1. 「フェミニン」の意味
  2. 「ガーリー」の意味
  3. 「フェミニン」と「ガーリー」の違い
  4. 「フェミニン」と「ガーリー」の使い分け

「フェミニン」の意味

「フェミニン」(英語:feminine)とは、「女性の」「女性らしい」と言った意味の言葉で、ファッションやコーディネートなどの業界では、「上品な、大人の落ち着いた女性らしさ」といった意味合いで用いられます。

女性解放論者や、女性に甘い態度を取る人のことを「フェミニスト」(英語:feminist)と言いますが、語源は同じで、ラテン語の「femina」(意味:女性の)から来ています。

「ガーリー」の意味

「ガーリー」(英語:girlie/girly)とは、「女の子らしいこと」「少女らしさ」という意味であり、どこか子どもっぽさを感じさせるような「かわいらしさ」や「やわらかいフワフワした感じ」をニュアンスとして含みます。

「girl」(少女、女の子、小娘)に由来する言葉であるからもわかるように、「ガーリー」は「(成人した)女」というよりも、子どもと成人女性の間くらいの「女の子っぽさ」「乙女な感じ」を表す言葉であると言えます。

「フェミニン」と「ガーリー」の違い

「フェミニン」と「ガーリー」の違いを簡単に言い表せば、次の通りです。

  • フェミニン成人女性の上品で落ち着いた雰囲気。女性らしさを醸し出しながらも、落ち着いた色合いで、柔らかく曲線的、シンプルながらも優雅、オフィスなどでも通用するイメージ。
  • ガーリー女の子のかわいらしさを前面に押し出した雰囲気。レース、フリル、リボンなどを用いたふんわりとしたコーデ。カジュアルなイメージ。白やピンクなどの優しいパステルカラーや、花柄模様、水玉模様などを用いる。

ただし、例えば「ガーリー」にも「大人ガーリー」といった少し落ち着いた雰囲気のコーディネートもあり、「フェミニン」と「ガーリー」は必ずしも相反するものではなく、両立する要素もあります。

両者を区別する際には、黄色いマーカーを引いた部分を基本として捉えれば良いでしょう。

「フェミニン」と「ガーリー」の使い分け

フェミニン

「フェミニン」は、基本的には「20~40代くらいの大人の女性」「上品」「落ち着いた雰囲気」「シンプルで優雅」をイメージして使いましょう。例外的に、「女性のような(格好、顔立ち、雰囲気の)男性」も指すことがあります。

【使用例】

  • ガサツな私には、大人っぽいフェミニンなワンピースはちょっと似合わないかも。
  • いつもとは雰囲気を変えて、丸みのある曲線のスカートをはいて、フェミニンな雰囲気を演出する。
  • 軽くウェーブをかけたセミロングはいかにもフェミニンな髪型で、上品な印象だ。
  • 高校以来合っていなかった同級生が、大人フェミニンの装いでずいぶん印象が変わっていた。

ガーリー

「ガーリー」は、「いかにも女の子が好むような格好」「フリル、リボン、レースなどの華やかで柔らかい装飾・小物」「パステルカラー」「水玉・花柄・ドット柄など」をイメージして使いましょう。

ただ、「少女」という言葉には明確な年齢制限がないため、20代に差し掛かっているような女性にも「ガーリー」な雰囲気が似合わないということはありませんし、部分的な装飾でのみ「ガーリー」コーデを表現するようなこともできます。

【使用例】

  • いい大人なので、ガーリーな服は外で着にくくなってしまった。
  • 若いアイドルのステージ衣装には、ガーリーなスタイルのほうが似合うかもしれない。
  • パステルカラーのガーリーなトートバッグが、若い子の間で流行っているらしい。
  • 大人になっても背が低くて人形体型の私は、ガーリーな洋服のほうが似合うと彼氏に言われる。

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