「オーガナイズ」の意味
「オーガナイズ」は英語の「organize」に由来する言葉で、「組織する」「編成する」「設立する」「(企画、催しなどを)計画する」などの意味があり、ビジネスシーンやサッカー用語として使われています。
また、日常生活においては、仕事や人生などのあらゆる事柄について「うまくやれるように準備・計画する」「いい方向に行くように整える」というニュアンスで用いられることが多いようです。
「オーガナイズ」の使い方
「オーガナイズ」は、主に、「(〜を)オーガナイズする」という形で用いられます。オーガナイズの対象は多岐にわたるため、「オーガナイズする」が意味する行為も様々です。
ビジネスシーンでの使用例
ビジネスシーンで「オーガナイズ」の対象となるものは、例えば、資料、会議室、部署、予算、見積もりなどです。
- 次回の会議の資料、オーガナイズしてください。(→準備する)
- 新しいチームを立ち上げて、心機一転、オーガナイズしていくつもりだ。(→企画する)
- 予算をオーガナイズして、利益をあげられるようにする。(→見直す)
サッカーでの使用例
「オーガナイズ」はサッカーの話題や、サッカーの試合実況などでも使われています。
- トレーニングメニューは、ポジションごとにオーガナイズする。(→組み立てる)
- オーガナイズされた動きをしていたものの、個々の能力差で守備を崩された。(→組織化された)
日常生活での使用例
「オーガナイズ」の対象となるものには、人生設計や暮らし方、今後の見通しなども含まれます。
- 時間をうまくオーガナイズして、リラックスタイムを作る。(→やりくりする)
- キッチンをオーガナイズして、使いやすい空間にした。(→リフォームする)
- 部屋の整理整頓が苦手なので、プロにオーガナイズしてもらおうと思っている。(→指南する)
最近では、人生を豊かにするために環境を整えることをライフオーガナイズと呼ぶこともあります。この場合の「オーガナイズ」は、「コーディネートする」というニュアンスです。
オーガナイズの派生語
オーガニゼーション
「organize」の名詞形「organization」には、「組織」「構成」「機構」「団体」などの意味があります。
「organization」は、カタカナ語の「オーガニゼーション」として日本語にも取り入れられています。
- コミュニティーオーガニゼーション:地域社会の福祉向上のための地域組織活動。
- ラーニングオーガニゼーション:権威主義的な組織に対して、問題解決や新規アイディア作成のために、メンバーに自主的な学習を促すタイプの組織。
オーガナイザー
「オーガナイザー(organizer)」は、「organize」+「(人を表す)-er」で成り立ち、「組織の元となる組織者」を指す言葉です。
「多くの人をまとめて会社などの組織を作り上げる人」という意味でも用いられますが、サッカー用語では「試合でゲーム展開を組み立てる選手」という意味で使われていますし、日常生活においては、整理するための入れ物を「オーガナイザー」と呼ぶこともあります。
また、次のような複合語としても使用されます。
- ライフオーガナイザー(プロフェッショナル・オーガナイザー):[商標]家の片付けや収納などを生活スタイルや考え方も含めてアドバイスする職業。
- デスクトップオーガナイザー:ペン立てやレターラックなど机の上を整理するための入れ物の総称。
オーガナイズの日
「オーガナイズの日」は、日本では5月30日に制定されています。
一般社団法人ライフオーガナイザー協会 HPより抜粋
5月30日が選ばれたのは、語呂合わせで「ごみゼロ」と読めること、そして、一年でもっとも片付けや整理に適した季節だからです。片付けといえば年末大掃除の印象が強いですが、「年末の忙しい時期はゆっくりして、ゆとりをもって人生をつくっていきましょう」という思いが込められているそうです。