「ガッデム」とは
「ガッデム」とは、英語の罵倒語に数えられる言葉です。イライラしたり、語気を強めたりする際に、この言葉が口から飛び出てしまうとのことを指します。また、漫画のタイトルや著名人の言動によって、日本人にも知られるようになりました。
「ガッデム」の意味
「ガッデム」は英語由来の罵倒語の1つで、あまり響きのいい言葉とは言えません。「goddamn」あるいは「goddam」と綴ります。不快な気持ちを表現したり、語気を強めたりする際に使われ、「くそっ!」や「ちくしょう!」などの意味です。
ちなみに、「goddamn」は「God(神様)」と「damn(呪う)」から成り、「God damn it!(神様がそれを呪う)」に由来しています。つまり、神様がそんなことを許すはずはないといった意味です。
アメリカ英語では、「goddamit」と1つの単語として存在するため、日本語表記でも、「ゴッデム」や「ゴッダミ」「ゴダミッ」などと、表記することもあります。
「ガッテム」の使い方
「ガッデム」は、公的な場面で使うことは憚られ「スラング」と呼ばれています。そのため、私的なシーンにおいて、特に男性が使うことが多いそうです。
- Where's the goddamn key?
「ガッデム」に関係が深いもの
純粋な言葉としての意味から離れて、「ガッデム」で有名なものを2つ紹介します。
1.漫画『ガッデム』
『ビッグコミックスペリオル』(小学館)において1988年~90年まで連載されたモータースポーツ漫画。この系統には珍しく、その当時の日本ではあまり馴染みのなかったラリーがテーマです。レースに則った設定がされており、この漫画のラリーとはスタートとゴールが同じ場所のことを意味します。
主人公の生い立ち、企業内での軋轢、競技者の論理と企業の論理の違いなど、単なるスポーツ漫画という枠を超えた漫画です。主人公を取り巻く環境そのものが人生のラリーであると言えるかもしれません。だからこそ、リアルな感情を持って読み進めていくことができます。
2. 蝶野正洋と「ゴッデム」
日本の元プロレスラーで、シアトル生まれという異色の経歴の持ち主で、現在ではタレントとして活躍されています。対戦相手を驚かす際に「ゴッデム」と叫んでいたそうです。
年末のバラエティ番組「ガキの使いやあらへんで」に登場した蝶野さんが、月亭方正さんをビンタし、このセリフを吐きました。このことがきっかけで、多くの人に知られるようになったのです。