「タイト」の意味
「タイト」(英語:tight)の意味は、以下の3つです。
- ぴったりとしたさま。ひきしまったさま。
- 密なさま。緊迫したさま。
- タイトスカート(身体にぴったり合うように作られたスカート)の略。
以上からわかるように、ぎゅっと引き締めて、ぴったりとした様子が「タイト」であると考えてよいでしょう。
「タイト」の使い方
「タイト」は、例えば、服のデザイン・造形などが身体にぴったりと密着する仕様のものであったり、固く結んである様子、スケジュールなどが密であってゆとりがない様子を指して使います。
少し難しいのは「タイトな演奏」や「タイトな管理」のような使い方で、この場合は、妥協がない、遊び(余裕)や無駄がない、縛り付けるように自由がなく、引き締まっていて、ハードで徹底的という汎用的な意味合いでも使われます。
対義語にあたるのが「リラックス」「ルーズ」「イージー」といった単語であると捉えれば、いろいろなニュアンスで使える「タイト」も適切に使えるようになるかもしれません。
例文
- 彼女は足が長く、タイトなミニスカートがよく似合っていた。
- 黒いタイトなセーターは、生真面目な彼のお気に入りだった。
- 納期が重なり、四月はかなりタイトなスケジュールになってしまった。
- あのバンドは、音のひとつひとつがしっかり揃っていて、コードの変更も一斉に揃えて行うタイトな演奏を持ち味にしていた。
- 狭い屋内のタイトな戦闘では、小回りの利かないライフルよりも拳銃のほうが役立つこともある。
- 旅行の計画は敢えてタイトに決めてしまわず、現地で心が赴くままに行動するのが好きです。
「タイト」の英語表現
日本語で言う「タイト」は、英語で言う「a tight skirt」や「a tight schedule」の「tight」をそのまま流用したものであるため、「ハードな」「遊びがない」といったニュアンスも含め、基本的にそのまま意味が通じると考えて差し支えありません。
ただ、詳しく見ると、英単語「tight」は「タイト」よりも多義的に使われることもありますので、意味と使い方を確認しておきましょう。
「tight」の意味と使い方
- 堅い、きつく結んだ、ぴんと張った、(ねじや蓋などが)しっかり固定した(a tight drawer:堅くて空かない引き出し)
- (服などが)ぴったり合った、窮屈、きつい(Aren't the collar too tight for you?:その襟はきつすぎませんか?)
- 引き締まった、綿密な(The tightly writing style:引き締まった文体)
- こぢんまりとした、小綺麗な
- すきまのない、ぎっしりと詰まった(a tight schedule:ぎっしり詰まった予定)
- (胸が)締め付けられるような、困難な、厄介な、動きの取れない(a tight feeling:胸を締め付けるような不快感)
- 厳重な、厳しい、接戦の(a tight game:接戦の試合)
- 逼迫(ひっぱく)した、金詰りの、品不足の、けちな、しみったれた(The cherry is very tight:チェリーが品薄だ)
- (俗語・口語)酔っている(get tight:酔っぱらう)
- (俗語・口語)親密な、かっこいい、いかす
- (野球用語)守備の堅い
「tight」を使ったイディオム
- tight fit…服などが窮屈
- be in tight spot(place)…進退きわまる
- sit tight…がんばる、主張を曲げない
- sleep tight…ぐっすりと眠る