「タイト」とは?意味や使い方を英語表現も含めてご紹介

「タイトな服」「タイトなスケジュール」といった言葉に使われる「タイト」。英単語の「tight」が由来ですが、英語でも日本語と同じ意味で使えるのでしょうか?ここでは、「タイト」の意味や使い方を英語表現も含めてご紹介します。

目次

  1. 「タイト」の意味
  2. 「タイト」の使い方
  3. 「タイト」の英語表現

「タイト」の意味

「タイト」(英語:tight)の意味は、以下の3つです。

  1. ぴったりとしたさま。ひきしまったさま。
  2. 密なさま。緊迫したさま。
  3. タイトスカート(身体にぴったり合うように作られたスカート)の略。

以上からわかるように、ぎゅっと引き締めて、ぴったりとした様子が「タイト」であると考えてよいでしょう。

「タイト」の使い方

「タイト」は、例えば、服のデザイン・造形などが身体にぴったりと密着する仕様のものであったり、固く結んである様子、スケジュールなどが密であってゆとりがない様子を指して使います。

少し難しいのは「タイトな演奏」や「タイトな管理」のような使い方で、この場合は、妥協がない、遊び(余裕)や無駄がない、縛り付けるように自由がなく、引き締まっていて、ハードで徹底的という汎用的な意味合いでも使われます。

対義語にあたるのが「リラックス」「ルーズ」「イージー」といった単語であると捉えれば、いろいろなニュアンスで使える「タイト」も適切に使えるようになるかもしれません。

例文

  • 彼女は足が長く、タイトなミニスカートがよく似合っていた。
  • 黒いタイトなセーターは、生真面目な彼のお気に入りだった。
  • 納期が重なり、四月はかなりタイトなスケジュールになってしまった。
  • あのバンドは、音のひとつひとつがしっかり揃っていて、コードの変更も一斉に揃えて行うタイトな演奏を持ち味にしていた。
  • 狭い屋内のタイトな戦闘では、小回りの利かないライフルよりも拳銃のほうが役立つこともある。
  • 旅行の計画は敢えてタイトに決めてしまわず、現地で心が赴くままに行動するのが好きです。

「タイト」の英語表現

日本語で言う「タイト」は、英語で言う「a tight skirt」や「a tight schedule」の「tight」をそのまま流用したものであるため、「ハードな」「遊びがない」といったニュアンスも含め、基本的にそのまま意味が通じると考えて差し支えありません。

ただ、詳しく見ると、英単語「tight」は「タイト」よりも多義的に使われることもありますので、意味と使い方を確認しておきましょう。

「tight」の意味と使い方

  1. 堅い、きつく結んだ、ぴんと張った、(ねじや蓋などが)しっかり固定した(a tight drawer:堅くて空かない引き出し)
  2. (服などが)ぴったり合った、窮屈、きつい(Aren't the collar too tight for you?:その襟はきつすぎませんか?)
  3. 引き締まった、綿密な(The tightly writing style:引き締まった文体)
  4. こぢんまりとした、小綺麗な
  5. すきまのない、ぎっしりと詰まった(a tight schedule:ぎっしり詰まった予定)
  6. (胸が)締め付けられるような、困難な、厄介な、動きの取れない(a tight feeling:胸を締め付けるような不快感)
  7. 厳重な、厳しい、接戦の(a tight game:接戦の試合)
  8. 逼迫(ひっぱく)した、金詰りの、品不足の、けちな、しみったれた(The cherry is very tight:チェリーが品薄だ)
  9. (俗語・口語)酔っている(get tight:酔っぱらう)
  10. (俗語・口語)親密な、かっこいい、いかす
  11. (野球用語)守備の堅い

「tight」を使ったイディオム

  • tight fit…服などが窮屈
  • be in tight spot(place)…進退きわまる
  • sit tight…がんばる、主張を曲げない
  • sleep tight…ぐっすりと眠る

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