「リラックス」とは?意味や使い方を類語も含めてご紹介

「緊張せずに、リラックスして」のようなアドバイスを受けたことはありませんか?よく耳にする言葉ですが、「リラックス」とはどういう状態を指すのでしょう。類語にはどのようなものがあるのでしょうか。今回は「リラックス」という言葉について、意味や類語をご紹介します。

目次

  1. 「リラックス」とは
  2. 「リラックス」のメカニズム
  3. 「リラックス」の類語

「リラックス」とは

「リラックス」は、英語の動詞"relax"のカタカナ表記です。英語の"relax"は、「寛ぐ」「寛げる」「憩う」などの意味を持ちます。

日本語での「リラックス」の意味も、英語とほぼ同じです。「緊張を解き、のんびりした気分で何かをすること」を「リラックスする」と言います。

「リラックス」のメカニズム

「緊張した状態」と「リラックスした状態」、物事がうまく行くのはどちらかと言えば、ほとんどの人が後者であると答えるのではないでしょうか。

誰もが、重要な局面にはリラックスした状態で臨みたいですよね。では、「緊張」と「リラックス」の違いはなんでしょう?

「リラックス」の医学的側面

医学的には、「リラックス」とは「副交感神経の働きが活発になっている状態」と定義されています。「副交感神経」とは「自律神経」の一種です。

人間の神経は、周囲の状況や自らの状態を把握し、それに基づいて筋肉に命令を出すための「知覚神経・運動神経」と、我々の意思から独立して働き、生命活動の維持を司る「自律神経」に分類されます。

自律神経は、更に交感神経と副交感神経に分類されます。交感神経が活性化するのは、我々が目を覚ましたときです。目を大きく見開き、血圧が上がり、速く呼吸できるようになります。

反対に、我々が眠るときに活性化するのが副交感神経です。目は閉じられ、血圧は下がり、呼吸はゆっくりになります。副交感神経が交感神経より優位になっているとき、我々は「リラックス」しているのです。

リラックス時の脳波

「α波」や「β波」といった言葉を聞いたことはないでしょうか?これらは、「脳波」の種類です。「脳波」とは脳の働きを100万倍に増幅した波形で、そのときの精神の状態を表します。

β波は、交感神経が優位になり、脳が活性化しているときに出る脳波です。α波は、その反対に副交感神経が優位になっているときに確認されます。

「α波が出ているからリラックスしている」のではなく、「リラックスをしているからα波が出ている」という点には注意が必要です。

なお、α波は目を閉じて安静にしてリラックスしているとき以外に、「何かに集中しているとき」にも測定されます。脳波の状態だけを見ると、「リラックスしている」のと「集中している」のが同じである、というのも面白いですね。

「リラックス」の類語

「リラックス」、あるいは「リラックスする」と同等の意味を持つ言葉をいくつか挙げてみましょう。

どの言葉も、「緊張から解放される」といったポジティブな意味を持ちます。「気が緩む」といったネガティブな意味を含む言葉は、「リラックス」とは少しニュアンスが違うようです。

「寛ぐ」

「寛ぐ(くつろ-ぐ)」とは、「心もからだものんびりと、楽にしている」ことを意味する言葉です。「ゆったりとして休む」「ゆったりとふるまう」という意味も持ちます。

「伸び伸びする」

「伸び伸びする」とは、「自由に伸びたいだけ伸びるさま」、「気持ちが押さえつけられることなく、自由であるさま」を指す言葉です。

前者は身体の状態、後者は精神的な状態を表しています。「快適な座った姿勢で落ち着く」、「プレッシャーのない状態でのんびりとする」、どちらの意味で用いても「リラックス」の類語と言えるでしょう。

「憩う」

「憩う(いこ-う)」という言葉は、「ゆったりとくつろぐ」「休息する」という意味を持ちます。どちらの意味も、「リラックス」という言葉で表現することが可能です。

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