「覚醒」とは?意味や使い方を英語表現も含めてご紹介

恐らくすべての人が、毎日眠りについては、その後「覚醒」(かくせい)していることでしょう。「睡眠からさめる」が基本的な意味ですが、何かをはっきり意識するといった意味で使われることもあります。ここでは、「覚醒」の意味や使い方を英語表現も含めてご紹介します。

目次

  1. 「覚醒」の意味
  2. 「覚醒」の使い方
  3. 「覚醒」の英語表現

「覚醒」の意味

「覚醒」(かくせい)とは、「目がさめること」「目をさますこと」および、「迷いからさめること」「迷いをさますこと」という意味の言葉です。

医学的には、「覚醒」は睡眠と対をなす状態であり、朝、眠りの状態から自然に目覚めることのほか、何らかの原因(疾患や泥酔など)で意識を失ったあとに目を覚ますこと、および目を覚ました状態であることも「覚醒」と呼びます。

「目が覚める」という慣用句に「はっとして眠気が去るような思いがする」という意味があることからもわかるように、「覚醒」も、比喩的に、何かをはっきりと意識したり、感覚したりする様子のことを指す場合があります。

「覚醒」の使い方

「覚醒」は、主に「覚醒する」という自動詞や、「覚醒状態」「覚醒作用」といったかたちで、眠りから目をさますこと、さめていること、意識がはっきりとすることなどを指して使います。

「眠り」(意識がない状態)と「覚醒」の区別は必ずしも明確ではありませんが、「覚醒」と言う場合には、まどろんでいたり、ぼんやりと寝ぼけているような状態ではない、「しっかり目覚めている状態」を指すことが多いです。

例えば、目が覚めていてある程度受け答えができるような状態でも、眠気が勝ってうつらうつらとしているような場合は「覚醒している」とは普通言われません。こうした場合、コーヒーなどに含まれるカフェインを摂取すると生理的な「覚醒作用」が得られます。

比喩的な使い方

「覚醒」は、その比喩的な用法として、本来眠っている能力や素質などに目覚める、開花する、目の覚めるような力を発揮する、といった意味でも使われています。

特にサブカルチャーコンテンツ(マンガ、アニメなど)では、ただ「眠りからさめる」のではなく、「普段は眠っていた、真の力が覚醒する」といった文脈で用いられることのほうが多いかもしれません。

例文

  • 男は深い眠りの中にいたが、女の悲鳴が家の中に響き渡ったとき、一瞬のうちに覚醒した。
  • 私は寝覚めが悪いほうで、ベッドから出て、顔を洗い、ひげをそり、着替えをし、犬の散歩に出て、朝食の席でコーヒーを飲む頃にようやくしっかりと自分が覚醒するのを感じます。
  • この新聞社は、現政権に配慮してばかりで中立性を失っている。正しい報道機関となるよう、誰かが覚醒させてやらねばならないだろう。
  • 何度も同じ技術の練習をしていたら、いつも失敗ばかりだったのに、急に何もかもが上手くいくようになったんだ。私、覚醒したのかも。
  • このゲームでは、特別な条件を満たすとキャラクターが覚醒状態になり、通常よりも強力な技を放つことができるようになります。

「覚醒」の英語表現

「覚醒」を英語で言いたい場合は、「awake」「awakening」を使います。共に「目覚め(ること)」の意味です。

また、他に「気づくこと」「(記憶などを)呼び覚ます」「自覚する」という意味もあるため、「迷いからさめる」という意味でも使うことができます。

なお、「コーヒーの覚醒作用」などのように、興奮剤、アルコール飲料、刺激物のことはまとめて「stimulant」といいます。

例文

  • She seemed not to be clearly awake yet, and her answer was vague.(彼女はまだはっきり覚醒していないようで、受け答えは曖昧だった。)
  • Justice awoke in him.(彼は正義に覚醒した〔彼の中に正義が目覚めた〕)
  • He had a mystical experience that awakened him to a new self.(彼は神秘的な体験を経て、新しい自分に覚醒した。)
  • Caffeine has a stimulant effect.(カフェインには覚醒作用があります。)


人気の記事

人気のあるまとめランキング

新着一覧

最近公開されたまとめ