「ディテール」とは?意味や使い方を英語表現も含めてご紹介

さまざまなビジネスシーンやメディアにおいて目にしたり聞いたりすることも多い「ディテール」という言葉ですが、皆さんはその意味をご存知でしょうか。この記事では、「ディテール」の意味や使い方を英語表現も含めて詳しくご紹介します。

目次

  1. 「ディテール」の意味
  2. アパレル業界での「ディテール」の意味・使い方
  3. 建設業界での「ディテール」の意味・使い方
  4. その他のビジネスシーンでの「ディテール」の意味・使い方
  5. 「ディテール」の英語表現

「ディテール」の意味

日本語としての「ディテール」という言葉は、英語の「detail」に由来し、以下のような意味で用いられています。

  • 細部
  • 細目
  • 詳細
  • 詳しい情報
  • 些細なこと

ただし、業界やシーンによってどの意味が使われているかは異なります。そこで、次の見出しからはいくつかの業界を挙げて、「ディテール」の具体的な意味・使い方を解説します。

アパレル業界での「ディテール」の意味・使い方

アパレル業界で使われる「ディテール」は、「細部」の意味が適切でしょう。ファッションの流行は毎年あるいは毎シーズン変化します。そのため、業界関係者は製品の細部にこだわります。

例えば、襟やポケットの有無や形・丈の長さ・色の濃淡など、時代の最先端をとらえるため、徹底的に「ディテール」にこだわりながら商品化していきます。

例文

  • 来夏はアースカラーが主流になるため、ワンピースの注目すべきディテールは色になるだろう
  • メンズのトップスでこだわるべきディテールは、襟の形と着丈だ
  • ディテールにまで留意しなければ、売れるスカートは作れない

建設業界での「ディテール」の意味・使い方

建設業界での「ディテール」は、「詳細」の意味で使われるケースが多いでしょう。例えば、建築図面を見ながら「ディテール」という言葉が出た場合、建築箇所の詳細や物件に設置される物の詳細を指しています。

例文

  • トイレの扉のディテールを家主と話し合ってから施工に移る
  • ディテールを確実に伝えるには、図面を引き直す必要があるだろう
  • 建築図面がなければ、リビングルームに取り付けるカーテンレールのディテールが分からない

その他のビジネスシーンでの「ディテール」の意味・使い方

ビジネスシーンでは「ディテール」を、「詳しい情報」あるいは「些細なこと」という意味で使うケースも多々あります。例えば、決算資料や有価証券報告書から汲み取ることができるのは「詳しい情報」です。

一方で、新規ビジネスの大枠を決める際に、その段階で細かな情報がいらなければ「ディテール(些細なこと)は必要がない」などという意見が出るでしょう。

例文

  • 顧客に配布する資料には、商品のディテールを載せたほうがよいだろう
  • ディテールが掲載されていないパンフレットは使い物にならない
  • このプロジェクトはまだ決裁が下りていないので、ディテールにとらわれる必要はない
  • ディテールにこだわり過ぎたため、重要課題を見逃してしまった

「ディテール」の英語表現

英語の「detail」も、日本語と同様に「細部」「詳細」「詳しい情報」「些細なこと」などの意味を表すと考えて問題ありません。

ただし、英語の「detail」の場合には、他動詞の「(人に)~を詳しく述べる」「~を列挙する」といった意味もあるため、文脈から名詞なのか動詞なのかを判断する必要があります。

例文(名詞)

  • I describe the exact detail of my house.(私は自分の家の詳細を正確に描写します)
  • He required a lot of attention to detail.(彼は細部まで多大な注意を要求された)
  • That is a minor detail.(それは些細なことである)

例文(動詞)

  • I detail a story to you.(詳しく話します)
  • She must detail the names of all the American states.(彼女はアメリカ全州の名前を列挙しなければならなかった)

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