「カンパニー」とは?意味や使い方を「コーポレーション」との違いも含めご紹介

みなさんは「カンパニー(company)」の意味を正しく説明できますか?なんとなく「会社」を指す言葉だとはわかっていても、言葉に詰まることもあるかもしれません。そこで今回は、「カンパニー」の意味や使い方や由来、「コーポレーション」との違いについても解説します。

目次

  1. 「カンパニー」とは?
  2. 「カンパニー(company)」の由来
  3. 演劇などで使う「カンパニー」
  4. CIAと「company」
  5. 「カンパニー」と「コーポレーション」

「カンパニー」とは?

日本語の「カンパニー」の意味

『カンパニー/コンパニー(company)』とは、「会社」「商社」「商会」を意味しており、会社名などの一部として使われることも多い言葉です。また、演劇などの「一座」、芸能や宗教の「一門」を指すこともあります。

「カンパニー」の使い方

  • 新たなカンパニーを設立する。
  • 「ペーパーカンパニー」とは、「法人登録はされているものの、事業実体のない企業の総称」で、それ自体は違法ではない。
  • ベビースターラーメンでおなじみの「おやつカンパニー」の正式社名は「株式会社おやつカンパニー」だ。

英語の「company」の意味

英語の「company」には次のような意味があります。1は日本語の「カンパニー」の意味と同じです。また、2〜5については、次の説明でご理解いただけるでしょう。

  1. 会社。商社。商会。
  2. 親交。交友。社交界。
  3. 仲間。友人。
  4. 客。
  5. 人の集まり。一団。一座。一門。(軍隊の小規模な)隊。

「カンパニー(company)」の由来

日本語の「コンパニオン」は、「宴席などにおける接客サービスに就いている人」を指すことが多いですが、英語の「companion」は「 仲間」、「友人」、「連れ」という意味で、食事や旅や仕事などで行動をともにする相手のことを指す言葉です。

英語の「companion」の語源となったラテン語の「compāniōn」は、「com(ともに)」+「pains(パン)」+「ion(を食べること)」という言葉が組み合わさってできた言葉で、平たく言えば「同じ釜の飯を食う」ということです。

英語の「companion」の、行為や状態を表す語尾「-ion」を、集団を表す「-y」に代えたのが「company」という言葉です。つまり、「company」は「同じ釜の飯を食う仲間を指しています。

日本語の「カンパニー」は、英語の「company」の1の意味で使用しますが、「company」の由来を考えると英語の2〜5の意味も覚えやすいでしょう。

演劇などで使う「カンパニー」

近年、日本語の「カンパニー」が、英語の5の意味で使われるシーンが増えてきました。演劇でいうところの「カンパニー」は、「(キャストやスタッフ、関わった人すべてを含めた)座組」、「一座」、「一門」を指しており、「チーム」、「プロジェクト」といったニュアンスで使用します。


また、演劇だけでなく、バレエ、オペラ、コンサート、映画制作の現場、ゲーム制作の現場などでも使われています。

CIAと「company」

映画やドラマなどでおなじみの「CIA(Central Intelligence Agency)」は、アメリカの中央情報局のことです。この「CIA」は、会社になぞらえて「company」と呼ばれることがあります

「カンパニー」と「コーポレーション」

「カンパニー」と「コーポレーション」の違い

会社を意味する「カンパニー(company)」と「コーポレーション(corporation)」には次のような違いがあります。
 

  • カンパニーコーポレーションを含む広義の会社や商社や商会
  • コーポレーション次の事業形態で登記している会社。→株式会社、有限会社、合名会社、合資会社、相互会社、特殊会社、その他の会社および信用金庫、信用組合、外国会社(日本で登記した会社)

「カンパニー」などの略号

「カンパニー」などは、次のような略号で表されます。

  • 「Co.」:Company(カンパニー、会社) 
  • 「Ltd.」:Limited(有限責任)
  • 「Inc.」:Incorporated(法人企業)
  • 「Corp.」:Corporation(コーポレーション)

日本の多くの株式会社が使っている「Co., Ltd.」という表記は「Company, Limited」の略で、「有限責任の会社」を表しています。この表記では間にカンマと半角スペースが入りますので注意しましょう

また「有限責任」とは、会社が倒産したときなどの責任が制限されていることを指します。一方、「無限責任」は、倒産したときの負債すべてを支払う責任があることを指しています。

いくら略号があると言っても、ビジネスメールなどで相手方の英語表記の社名を省略するのはマナー違反です。これは、日本語でも「株式会社」を「(株)」と省略しないのと同じことです。

ドメイン名の「co」とは?

インターネットのドメイン名で使用する「co」は「カンパニー」のことではありません。「co.jp」の「co」などの右から二番目は組織属性を表し、右端の「jp」などの国名を表す略号とセットで使います。

「co」は「営利目的(commercial)」を指し、上記の「コーポレーション」に該当する会社などが取得できます

  • co:commercialの略。会社や企業。
  • go:governmentの略。省庁などの政府機関、行政機関。
  • ac:academicの略。大学など学術機関。
  • ne:networkの略。プロバイダなどネットワークサービス。 

一方、「.com」など単体で使う右端の略号は、使用目的や使用する組織などを表しており、国や地域などを問わずに利用できます。「co.jp」の「co」に該当しない会社は「.com」などのドメインを使います。
  • com:commercialの略。商業用、宣伝用。
  • net:networkの略。ネットワークサービス。


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