「程度」とは?意味や使い方をご紹介

「程度」は、物事の度合いを意味する言葉で、いろいろな場面で日常的に使われています。「程」も「度」も、ほどあい、ぐあい、きまりといった意味を持つ漢字です。この記事では「程度」の意味や使い方とともに類語などをくわしくご紹介します。

目次

  1. 「程度」の意味とは
  2. 「程度」の使い方
  3. 「程度」の類語

「程度」の意味とは

「程度(ていど)」や「程(ほど)」は、普段何気なく使っている言葉のひとつですね。これらは、ことさら意識しなくても、自然にその意味を把握しているかもしれません。

「程度」には、以下のように三つの意味があります。

  1. ほかのものと比較して表される性質や価値、評価などの度合い。ほどあい。
  2. ちょうどいい、釣り合っている、見合っているという度合い。水準。
  3. ここまでなら許容することができるという度合い。限度。

それぞれ少しずつ意味が異なりますが、ある基準や尺度に照らしたとき、対象のものはどうなのか、という場合に用いられます。

「程度」の使い方

1.「他と比較したときの性質や価値の度合い」

物事に対して、その性質(強弱)や状態(良し悪し)、形状(大小、高低)、量(多少)、価値(金銭的な高低)あるいは評価(優劣)などによって、相対的な評価をつけることがあります。

他と比較して、そのものはどうなのか、「程度」の後ろにさまざまな言葉を伴って判断します。ただし、この評価は必ずしも客観的なものではなく、主観的なこともしばしばあります。

【例文】

  • 水害で床下浸水したが、1階は車庫と倉庫だけだったので、被害の程度はそれほどでもなかった。
  • 資格を取って転職したおかげで、給料が格段にあがり、生活の程度も向上した。
  • 子どもが部活でけがをしたと連絡を受けて病院に駆けつけたが、けがの程度は大したことなく安心した。
  • この程度の荷物なら大丈夫だろうと思ったら、重量オーバーで追加料金がかかってしまった。

2.「ちょうどいい、見合っているという度合い」

ここでの「程度」は、物事に応じた客観的な基準や目安を表す言葉につきます。ただし、その目安とぴったり一致していなければならない、というわけではありません。「○○くらい」といったニュアンスですね。

【例文】

  • うちの入社試験の学科は高校卒業程度に設定している。
  • 不況でボーナスが申し訳程度だったとみんな怒ってるけど、出ないよりましだよ。
  • 架線事故復旧のために、新幹線が二時間程度遅れるという情報がスマホに届いた。

3.「ここまでなら許容することができるという度合」

3の意味は、「限度」と言いかえることもできます。「程度がある」とか「程度を超える」といった言い回しで用いられます。

【例文】

  • 最近流行りのバッグ、小さいほうが可愛いといっても程度があるよ。
  • いくらスイーツ好きでも、ケーキ10個も食べるなんで程度を超えている。

「程度」の類語

「等級」

「等級(とうきゅう)」は、物事の評価の優劣・上下の段階のことです。英語のグレード(grade)も同様の意味です。

資格や、スポーツや音楽などの技芸の等級(初級・中級、1級・2級、A級・B級、星の数など)には、いろいろありますね。

【例文】

  • 彼女はクラシックギターの演奏・指導の等級で1級に認定されている。
  • 祖父が作る無農薬野菜は、農協が高い等級をつけて出荷している。

「レベル」

「レベル(level)」は、物事の評価や位置づけをするときの度合い、水準のことです。ほかに、水平面、水平線や測量機械の水準器という意味も持っています。

【例文】

  • 今年の高校ブラスバンド決勝大会の出場校は、全体的にレベルが高い。
  • わが社は、早急に営業力のレベルアップをしないと、同業他社に追い越されてしまう。

「限度」

「限度(げんど)」は、これ以上は越えられないという物事の範囲や限界のことです。ぎりぎり一杯といったニュアンスですね。

【例文】

  • 息子の放蕩三昧(ほうとうざんまい)には、もう我慢の限度を超えた。
  • 私は、お金の使い過ぎを防ぐためにクレジットカードの利用限度額を最低額に設定しています。


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