「考える」の意味
「考える」の意味合いは、以下のように細かくいくつかに分けられます。
- 筋道を立てて問題や疑問を解決しようとすること
- あれこれと思考や想像をめぐらせること
- 周囲の状況などを気遣うこと
- 新しい方法や技術などを工夫して生み出すこと
「考える」の使い方
考える:問題や疑問を解決しようとする
- 文章の構成をどうしようかと考える
- 事故対策を考える
- 海外旅行のプランを考える
- 時間ぎりぎりまで問題を考える
- 考えてみれば他愛無(たわいな)いことだった
考える:思考や想像をめぐらせる
疑念、予想、判断、推測、希望、決意などの気持ちをもつこと。多くの場合、「思う」と置き換えが可能になる(「思う」は情緒的で、「考える」は理知的という差がある)。
- 将来を考えるといささかの不安が残る
- 授賞式のことを考えて華やいだ気持ちになる
- あの日から結婚を考えるようになった
- 考えてもみなかったことが起こった
- いい試合になるだろうと考えている
- 英語を勉強したいと考えています
- この事実から改革案は難しいと考えることができる
- この問題は軽く考えるべきではない
考える:周囲の状況などを気遣う
- 安全性を第一に考えて設計する
考える:新しい方法や技術などを生み出す
- 自分たちが考えた新しいシステム
「考える」の類語
「考える」の類語は「思う」です。
「考える」が筋道を立て理知的に頭を働かせ、客観的に判断するのに対し、「思う」は想像、決意、心配、希望など主観的または感情的に心を働かすことを表します。
使い分けの例
- 日本の将来を□□…○考える、○思う
- 子どもの頃のことを□□…○考える、○思う
- おいしいと□□…×考える、○思う
- 税制問題を□□…○考える、×思う
- 子を□□母の心…×考える、○思う
- なぜ失敗したのか□□…○考える、×思う
その他に似たような意味合いの言葉に、以下のようなものがあります。
思案(しあん)
「思案」はあれこれ考えること。特に、思い悩むこと。物思い。
- 行く先をあれこれと思案する
- 思案をめぐらす
- 思案顔(がお)
- 恋は思案の外(ほか)
深く考える意味の言葉
- 熟考(じゅっこう)
- 熟慮(じゅくりょ)
- 一考(いっこう)
- 黙考(もっこう)
- 深慮(しんりょ)
- 深思(しんし)
- 深念(しんねん)
- 長考(ちょうこう)
- 慎慮(しんりょ)
- 精慮(せいりょ)
- 再思三考(さいしさんこう)
- 千思万考(せんしばんこう)
「考える」の英語
「考える」の英語は、think(考える)、meditate、think over(熟慮する)、consider(考慮する)、reflect(反省する、再考する)などがあります。
- 眠くて考える力もなくなっていた…I was too sleepy to think.
- まあ、考えておきましょう…I'll think about it.
- そんなことを言ったらどうなるか考えてみなさい…Think of the consequences of such a remark!
- 妻子のことを考えるとそんな不正はできなかった…The thought of his wife and children kept him from doing such a dishonest thing.
- あなたはおかしなことを考える人だ…You have funny ideas, don't you?
- 彼はいつも田舎の両親のことを考えていた…He was always concerned about his parents in the country.
- そのことをじっと考えながら座っていた…He sat meditating on it./H sat pondering it.
- 返事をする前によく考えさせてください…Let me think it over before I give you an answer.
- 両親の気持ちを考えて家業に就くことにした…Considering my parents' feelings, I decided to go into the family business.