「間違い」の意味や使い方
「間違い(まちがい)」は、正しくないことや失敗をあらわす言葉です。意味合いは以下のように分けられます。
- 事実と違うこと。正しくないこと。誤り(あやまり)。「記事に間違いがある」「間違いを見つける」
- 失敗。しくじり。失策(しっさく)。過失(かしつ)。「間違いを認める」「間違って書いてしまった」
- 反社会的、反道徳的なこと。特に男女間のこと。「一部の生徒が間違いを犯した」
- よくない出来事。事故やけんか。「夜道を帰る途中で間違いがなければいいが」
「間違い」と「間違え」の違い
多くの場合、「間違い」は名詞として、「間違え(る)」または「間違う」は動詞として使います。
- □□さがし…○間違い、×間違え、×間違う
- これは□□ない…○間違い、×間違え、×間違う
- 答えを□□…×間違い、○間違え、○間違う
「間違い」の類語
「間違い」の類語は「誤り(あやまり)」「過ち(あやまち)」「錯誤(さくご)」「誤謬(ごびゅう)」です。
【誤り】
「間違い」が具体的なミスや取り違えを言うのに対し、「誤り」は正しいか正しくないかの基準にそって判断した、抽象的な内容である場合が多いです。
【過ち】
「過ち」は反社会的、反道徳的といった否定的なものに使い、取り返しのつかない失敗や過失のことを言います。
【錯誤】
「錯誤」は、「時代錯誤(じだいさくご)もはなはだしい」というように、個人の認識が事実と違っていることや、間違った認識による判断のことを言う文章語です。
【誤謬】
「誤謬」もやはり文章語で、「この本の内容には誤謬が多い」というように、考えや知識などの間違いに対して使います。
教える内容、行動する内容の間違い
- 誤導(ごどう)
- ミスリード
- 道を惑わせる(まどわせる)
- 道を誤らせる(あやまらせる)
- 方向を誤る
- 方針を誤る
- 道を失う
- 道を外れる
- 道を踏み外す
予測が外れたことによる間違い
- 見当違い(けんとうちがい)
- 見当外れ(けんとうはずれ)
- 見込み違い
- 見込み外れ
- 思惑(おもわく)が外れる
- 読みを誤る
- 読み違える
- 読みが外れる
- 期待外れ
- 期待に背く(そむく)
- お門違い(おかどちがい)
- 方向違い
- 料簡(りょうけん。「了見」と書く場合もあります。)違い
- 見損なう(みそこなう)
- 計算違い
- 計算が狂う
- 早まった
- 裏目に出る(うらめにでる)
- 仇(あだ)となる
正しくない
- 事実でない
- 理性を失う
- 正気を失う
- 思い違い
- 錯覚(さっかく)
- 見誤る
- めがね違い
間違った説
- 謬説(びゅうせつ)
- 謬論(びゅうろん)
- 謬見(びゅうけん)
- 誤説(ごせつ)
- 偽説(ぎせつ)
- 妄説(もうせつ、ぼうせつ)
- 悪説(あくせつ)
- 虚説(きょせつ)
過ち(あやまち)
- 不調法(ぶちょうほう。無調法)
- 綻び(ほころび)が出る
- 襤褸(ぼろ)を出す
- 手落ち
- 落ち度
- 粗相(そそう)
- 粗忽(そこつ)
- 前轍を踏む(ぜんてつをふむ)
- 身を滅ぼす
- どじを踏む
- 転ぶ
- こける
- とちる
- ぽかをやる
「間違い」の英語
「間違い」の英語は、a mistake、an error(間違い、誤り)、an accident(よくない出来事)、trouble(困ったこと)です。
【例文】
- 間違いだらけの文章…a sentence full of mistakes
- 計算に間違いは一つもなかった…There was not a single error in the calculations.
- 彼は今まで一度も間違いをしたことがない…He has never slipped up.
- 間違い電話がかかってきた…It was a wrong number.
- 途中でなにか間違いが起きたのかもしれない…Perhaps something has happened to him on the way.
- 入社早々間違いを起こした…He got into trouble just after he joined the company.