「同梱」の意味とは?
「同梱」(どうこん)とは、1個の荷物の中に複数の物をまとめて入れることです。「同」は、おなじにする、一緒にするということで、「梱」は、縄などでしばって荷造りをする、もしくは、荷物を表します。
「同梱」の使い方
「同梱」の使い方をシーン別に説明します。近年では、物以外にも使われる場合もあります。
本体と付属品を一緒に入れる
「同梱」は、製品や商品などの本体と、それ以外の付属品や書類などを一緒に包むことを言います。
具体的な例というと、テレビやパソコンなどの電化製品の箱に、製品本体とコードやケーブル、アダプターなどの付属品や取り付け用の部品、製品の取り扱い説明書や保証書などの書類が一緒に入っていることが挙げられます。
【例文】
- パソコンを購入したら、ケーブルとCD-ROM、電源などが同梱されていた。
- 石油ストーブには、替え芯が同梱してあった。
- 組み立て式の家具を買ったのだが、部品も説明書も同梱されていなかった。
商品をまとめて1つの荷物で送付する
「同梱」は、複数の商品を1つの荷物にまとめて包んで送付するという意味で使われる場合もあります。
例えば、通販サイト等で客が商品の取り置きを頼み、後に発注した物と一緒に送付してもらう場合「先に発注したものと同梱希望」と連絡することもありますね。
また、メール便などの小荷物で複数の商品を送付する場合に「重さ〇〇g、サイズ〇〇cm以下であれば同梱可能」と注意書きを記載しているショップサイトも見られます。
【例文】
複数のファイルをまとめて送受信する
比較的新しい使い方ですが、実際の物でなくても、ファイルやデータを1つのフォルダにまとめて送受信する意味で「同梱」という場合もあります。
例えば、アプリやソフトを手持ちの電子機器にダウンロードすることもあるでしょう。その際、インストールの仕方や簡単な使い方などを載せたテキストファイルや、その他の付属ソフトなどがフォルダ内にまとめられていることを「同梱」という場合もあります。
また、音楽や画像、映像などの複数のデータファイルを1つにまとめておくことを「同梱」ということもあります。1つずつアップロードやダウンロードをしなくても済むので手間がかかりません。
【例文】
「同梱」と似ている語
同封・封入
「同封」(どうふう)は、手紙などと一緒に封筒の中に物を入れるということです。「同梱」と似ていますが、一緒にする物が「荷物」か「手紙」かという点で違いますね。
「封入」(ふうにゅう)の場合は、文書などの封筒を閉じることから、中に入れて閉じ込める意味で使われます。「同封」と同じく一緒に入れて封をすることを表す場合もあります。
【例文】
- 結婚式の案内状に、出欠を確認するはがきが同封されていた。
- 現金書留の封筒に、ご祝儀と手紙を封入した。
添付ファイル
「添付(てんぷ)ファイル」とは、電子メールにデータファイルを一緒に付けて送信することです。ちなみに、「添付」は、書類などに物を付けて添えることです。
データファイルの「同梱」と違う点は、メールと一緒にデータファイルを送信するというところです。また、複数のファイルであるかどうかについては言及していません。
【例文】
- 表計算ソフトで作成した集計表を添付ファイルにして、上司宛に送信した。
- いつもお世話になっております。お手数ではございますが、添付ファイルをご確認ください。