「リフレッシュ」とは
「リフレッシュ」には、次のような意味があります。
- 疲れた心身を回復させて、元気を取り戻すこと。
- 古くなって働きの悪くなったものを蘇らせることや、新しいものに入れ替えること。
- (IT用語)周期的に同じ動作を繰り返すこと。最初の状態に戻すこと。
「リフレッシュ」の語源
「リフレッシュ」の語源は、英語の「refresh」です。「refresh」は、フランス語の「re(再び)」と「fresche(新鮮な)」の合成語である「refreshier(元気を回復させる)」が、英語に変化したものです。
「refresh」には、元気づける・さわやかにする・記憶を新たにする・情報を更新するといった意味があり、このような意味やニュアンスが、ほぼそのまま日本語化した外来語が「リフレッシュ」です。
「リフレッシュ」の使い方
「元気を取り戻す」
私たちの日常には様々なストレスがあります。そして、肉体的・精神的な疲労やストレスが蓄積すると心身を蝕んでいきます。そのような状態になる前に、気分転換や息抜きなどをして疲れた心や身体を回復させ元気にするときに「リフレッシュする」と言います。
「リフレッシュ」する方法は、人によって違いますから、自分なりの方法を見つけることが必要でしょう。この意味での「リフレッシュ」が、一番よく使われている用法です。
【例文】
- 週末は、学生時代の仲間とテニスをして汗を流し、その後、一杯やってリフレッシュします。
- 毎年、夏に北海道の大自然の中でリフレッシュするのが、我が家の恒例行事です。
- 今年の課の目標は、課員全員が月に一回リフレッシュ休暇を取ることに決まった。
「蘇らせる・入れ替える」
現代は、使い捨ての時代と言われて久しいですが、その一方でエコロジーやリサイクル、リユースなど資源の保護や再生などの活動も活発に行われています。昔は、壊れた鍋ややかんを修理する鋳掛屋(いかけや)と呼ばれる職業の人が家々を回っていました。
また、電化製品なども電気屋さんで修理して使うのが普通のことでした。このように古いものや壊れたものを修理して再生することも「リフレッシュする」と言います。さらに、古くなったものを新しくすることも「リフレッシュする」と言います。
【例文】
- 高速道路がリフレッシュ工事で夜間通行止めになっているので、カーナビがいつもと違う道を案内している。
- 近くのスーパーが改装して、リフレッシュオープンのチラシが郵便受けに入っていた。
「周期的に同じ動作を繰り返す・最初の状態に戻す」
IT用語の「リフレッシュ」とは、IT機器や装置、ソフトウェアで、同じ動作や処理を一定時間ごとに繰り返し行うことです。
具体例としては、DRAM(ディーラム:記憶装置)の記録内容を維持するために一定の時間ごとに繰り返し再読み込みする動作や、ソフトウェアでは、データや保存情報、あるいは設定をそのまま維持しながらプログラムファイルなどを初期状態に戻すことなどを指します。
「リフレッシュ」の類語
「気分転換」
「気分転換(きぶんてんかん)」は、それまでとは全く違ったことをしたり、考えたりすることで気分を入れ替えて、心身をリラックスさせたり、元気を取り戻そうということです。「リフレッシュ」の1の意味の類語です。
仕事などのストレスで、イライラや行き詰った気持ちを払拭、または軽減するための行動をするときに「気分転換する」と言います。「気分転換」の方法も、人それぞれです。「気分転換」することでやる気を取り戻したり、いい結果を出せることがあります。
【例文】
- プロジェクトの問題解決に行き詰まり、気分転換に行きつけのバーでカクテルを味わっていたら、いい解決策を思いついた。
- 「毎日、受験勉強で煮詰まっているようだから、たまには気分転換に映画でも見ないか」と父から誘われた。
「憂さ晴らし」
「憂さ晴らし(うさばらし)」は、気が滅入って苦しいことや辛いことを、ほかのことで紛らわそうとすることです。「憂さ」は、物事が思い通りにならずに気が滅入ることです。「気晴らし」と言い換えることもでき、どちらも「リフレッシュ」の1の意味の類語です。
なお、「リフレッシュ」や「気分転換」は、前向きな気持ちの入れ替えというニュアンスがありますが、「憂さ晴らし」は、後ろ向きに嫌なことを紛らせたい、忘れたいという気持ちの強い言葉です。
【例文】