「目標」とは?意味や使い方を類語を含めてご紹介

「目標」という言葉があります。複数の意味を持っている一方で、普段の生活において比較的、見聞きしやすい言葉です。人によっては、よく使う方もいらっしゃるかと思います。ここではそんな「目標」の意味や使い方などを、類語も含め、順々に紹介していきます。

目次

  1. 「目標」の読み方
  2. 「目標」の意味や使い方
  3. 「目標」の類語

「目標」の読み方

まず「目標」は、「もくひょう」と読みます。「目」も「標」も、小学校で言えば四年生あたりまでに習う漢字です。

「目標」の意味や使い方

「目標」には大きく分けて、以下の三つの意味があります。

  1. それを成し遂げようとして設けた目当てのことや、達成を目指す水準のこと
  2. 攻撃や射撃などの的(まと)
  3. 場所に関する目印のこと

こうして意味を分けると複雑そうですが、大抵はその状況や文章によって、ある程度、意味するところを限定できます。割と見聞きしやすい言葉なので、何となくそれぞれのニュアンスを理解できる方も多いかと思います。

水準としての「目標」

ここでの水準とは、物事の一定の在り方という意味です。少々分かりづらいかもしれませんが、程度やレベルといったニュアンスを含んでいます。また「差し当たって、ひとまず達成を目指す」のようなニュアンスも含みます。

たとえば工事に関して「来月までの完成が目標だ」とする場合、「来月までに完成させることが、目指す水準だ」というような意味になります。これは進捗の程度を表していますね。

一方で勉強に関して「次のテストで100点を取ることが目標だ」という場合、工事の例と同じく目指す水準を表していますが、こちらは程度というより、学力のレベルを示しています。

的としての「目標」

ここでの的とは、狙いや対象のことです。何かを投げて「目標に命中した」と使えば、「狙っていた対象に当たった」というような意味になります。

他にはアクション系の映画などでよく聞きますが、「今回の目標はあの人物だ」や、「撃つべき目標は彼女だ」などの形で使われます。そしてどちらも狙い、対象を表しています。

この言葉は「攻撃」と組み合わせて、「攻撃目標」という形でもよく使われていますね。これはそのまま、「攻撃する対象」のことです。

目印としての「目標」

こちらは基準や指針と言うか、拠りどころのような意味です。たとえば街中で道に迷い、東京タワーが見えているとき、「東京タワーを目標にして、西側に歩く」というように使われます。

これは「東京タワーを目印、拠りどころにして歩く」といった意味です。「道を外れないように」などのニュアンスを含んでいます。

「目標」の類語

「目標」の類語には、「目的」、「目安」、「目処」、「標的」などがあります。

「目的」について

「目的」は実現や到達しようとして目指す事柄や、目当てを意味します。「目標」の1の意味と、よく似ていますね。ただし若干ながら違いがあって、「目的」は最終的にというニュアンスが強めです。

「会社での昇進が目標だ」だと、「差し当たって、ひとまず昇進を目指す」のようなニュアンスです。対して「昇進が目的だ」だと、「最終的に昇進を目指す」といったニュアンスになります。

「目安」について

「目安」は複数の意味を持っていますが、中でも大よその見当や目当てという点が、「目標」に通じています。

この言葉は、大体これくらいといったニュアンスが強めです。たとえば「10グラムが目安」は、「大体10グラムくらい」という意味です。

「目処」について

「目処」は「めど」と読み、目当てや目指すところ、物事の見通しを表します。たとえば「来月の実地を目処に話を進める」だと、「来月の実地を目指して話を進める」というような意味です。この場合は、「目標」に言い換えられますね。

一方で「仕事の目処がつく」は、「仕事の見通しがつく」という意味です。こちらは「目標」と意味が違っていて、予定が立つようなニュアンスです。

「標的」について

「標的」は攻撃などの目標、ターゲットのことを表します。「目標」の2の意味を内包していますね。

この言葉は「今回の標的は彼だ」や、「あの建物が標的だ」などのように使われ、2の意味での「目標」と、使い方はほぼ同じです。


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