「追随」とは?意味や使い方をご紹介

「追随(ついずい)」という言葉は、競争社会において技術やサービスに限らず、先行者と後行者が繰り広げる様相を表すものの一つです。「他の追随を許さない」とか「○○に追随する」という言い方がよく使われます。この記事では、「追随」の意味や使い方をご紹介します。

目次

  1. 「追随」とは
  2. 「追随」の使い方
  3. 「追随」の類語
  4. 「追随」の対義語:「率先」

「追随」とは

「追随(ついずい)」には、以下のように三つの意味があります。

  1. あとからついていくこと。あとについて従うこと。
  2. 他者の業績や行いをまねて追いかけること。
  3. 死者を慕ったり、過去の出来事をなつかしむこと。

「追」には、おいかける、あとをしたうといった意味があり、「随」には、したがう、ついていくという意味があります。「追随」は、この二つの漢字の組み合わせで、追い従う、あとを慕ってついていくとなり、上記のような意味を持っています。

3の意味は、追慕(死んだ人や遠く離れて会えない人などを懐かしく思うこと)のことで古い文献などでは見ることができますが、現代で使われることはないようです。

「追随」の使い方

「追随」は、先行する者と後からついていく者の関係を表しています。例えば、自動車業界で最先端の安全技術を搭載した自動車が市場を席巻していて、他社がその技術に簡単には追いつけないような場合などに「他社の追随を許さない最新技術」などと表現します。

また、先行する同じような技術やアイデアなどで、よく似た商品が発売されると物真似と揶揄されたりすることがありますが、そのような場合には、「○○に追随している」といった表現が使われることがあります。

「例文」

  • 当社の品質管理は他社の追随を許さない素晴らしいものとして、経済誌で絶賛されました。
  • ミステリー作家A氏の作品は、他の作家が追随できないような奇想天外なアイデアにあふれている。
  • B市で始めた独自の少子高齢化対策に、他の自治体が追随している。
  • うちの商店街が始めた新しい企画がヒットしたものだから、隣町の商店街も追随して、そっくりの企画を始めようとしている。
  • このままではC社の一人勝ちだ。物真似だ、追随だと揶揄されてもいいから、同じような商品をわが社でも売り出そう。

「追随」の類語

「追従」

「追従」には、二つの読み方があります。「追従(ついじゅう)」と読む場合は、あとにしたがうこと、人の意見行動に従うことです。

一方、「追従(ついしょう)」と読む場合には、自分の意見や反論を持たずに、ただ人の言動に従うことから転じて、こびへつらうこと、おもねることを意味します。

【追従(ついじゅう)の例文】

  • オリンピック強化選手の靴を作ったスポンサーが、同じ靴をブランド化して販売を始めたら、たちまち他の会社も我も我もと追従しだした。
  • 君の意見は、D君の意見の追従に過ぎないじゃないか。ちゃんと自分の考えを言いなさい。

【追従(ついしょう)の例文】
  • 今の部長は、上に対する阿諛追従(あゆついしょう:相手に気に入られようとして、こびへつらうこと)で、今の地位を得たらしい。
  • 私は、彼の追従笑いが嫌いです。

「後続」

「後続(こうぞく)」も、文字通り、後から続くことです。しかし、「追随」や「追従」のように、物真似と揶揄するようなニュアンスや、こびへつらうという意味はありません。ただ、後に続くという事実や状態を表す言葉です。

【例文】

  • 最先端技術を駆使して我が社が業界の先頭を切っていたが、最近後続の他社に追い上げられている。
  • 次の駅で降りて、後続の特急に乗り換えたほうが早いよ。

「追随」の対義語:「率先」

「率先(そっせん)」は、人に先がけて物事を行うこと、先頭に立って物事を行うことです。に行って人をいるということで、模範になることを人に先立って行うという意味の「率先垂範」ということわざもあります。先行者の後を追う「追随」とは全く反対の言葉です。

【例文】

  • 彼女は他のメンバーが嫌がる部室の掃除や道具の手入れを率先してやっている。
  • 彼はムードメーカーで、いつも率先して部内の雰囲気を明るくしてくれる。
  • リーダーの条件の一つに率先垂範がある。


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