「率先垂範」とは?意味や使い方をご紹介

「率先垂範」という言葉をご存じでしょうか。ビジネスの世界ではよく使われる言葉ですが、日常生活のいろいろな場面で使うことができますから、心構えとして知っておくとよいでしょう。この記事では、「率先垂範」の意味や使い方を、類語や関連語も交えてご紹介します。

目次

  1. 「率先垂範」とは
  2. 「率先垂範」の使い方
  3. 「山本五十六」の言葉
  4. 「率先垂範」の類語
  5. 「率先垂範」の関連語

「率先垂範」とは

「率先垂範(そっせんすいはん)」とは、「人の先頭に立って模範を示すこと」ことです。

「率先」は「率(ひき)いる」、つまり、人の先頭に立つこと、進んで物事をすることを表します。他方、「垂範」は「範(はん:手本垂(た)れる(示す)」、つまり、自ら手本を示すことで、二つの熟語を組み合わせて成り立っています。

先頭に立って行動し、人の模範になるというのは、簡単に実践できることではないかもしれません。一方、トップで指揮をとる人物がいることによって、組織が円滑に動くという側面もあるでしょう。「率先垂範」は、リーダーに求められる条件の一つと言うことができますね。

「率先垂範」の使い方

「率先垂範」は、ただ「人よりも先に物事をする」だけでなく、「組織や周囲の人にとって模範的」な行動をとることに対して使います。例文を用いて使い方をみていきましょう。

例文

  • 昔の武将は、率先垂範して自軍の先頭に立って戦った。
  • キャプテンは、チームに率先垂範してグランド整備や道具の手入れをしている。
  • いくら「率先垂範」がリーダーの条件だといっても、部下の仕事も自分でしてしまうような上司に部下を育成することなんてできないよ。
  • うちの会社で率先垂範しようとしても、出る釘はみんな打たれてしまう。

「山本五十六」の言葉

「山本五十六(やまもといそろく)」は、日本海軍の連合艦隊司令長官を務め、第二次世界大戦を指揮した人物です。昭和18年4月、乗っていた海軍機がアメリカ軍の戦闘機に撃墜されて戦死しました。山本五十六は、次のような言葉を残しています。
 

「やってみせ、言ってきかせて、させてみて、ほめてやらねば人は動かじ」

この言葉は、今で言うなら「率先垂範」と「コーチング」の重要性をわかりやすく示した名言で、ビジネスの世界だけでなく、様々な分野で使われています。

「率先垂範」の類語

「陣頭指揮」

「陣頭指揮(じんとうしき)」は、「リーダーが直接現場に出て行って仕事の指揮をすること」です。「人の先頭に立つ」という点で、「率先垂範」の類語と言えます。

【例文】

  • 作業が滞っている現場に社長が自ら出向いて陣頭指揮をとったので、現場の士気が上がった。
  • キャリア官僚である署長が、捜査の陣頭指揮に立つことはほとんどないだろう。
  • 病に倒れた監督の意思を継いで、助監督が陣頭指揮に立って映画を完成させた。

「 リーダーシップを発揮する」

「 リーダーシップ」とは、「指導者としての資質・能力・力量。統率力」という意味です。よい指導者(リーダー)の条件の一つである「率先垂範」も含めた、大きな枠の言葉です。

「リーダーシップ」を十分に働かせて組織や集団を動かすことを「リーダーシップを発揮する」と言います。

【例文】

  • 首相には、もっとリーダーシップを発揮して国を正しい方向へ動かしてもらいたいものだ。
  • キャプテンは、リーダーシップを発揮してチームをまとめ、優勝へ導いた。
  • 前社長の後を継いだ新社長は、意外なリーダーシップを発揮してさらに会社を発展させた。

「率先垂範」の関連語

寝ていて人を起こすなかれ」とは、明治時代の農業指導者・石川理紀之助(いしかわりきのすけ)の言葉です。農林水産省のホームページによると、石川理紀之助は、生涯を貧農救済に捧げ、「老農」あるいは「農聖」と敬称され、「秋田県農業の神様」とも呼ばれる人物です。

自分は仕事をしないでいて、他人に仕事をするように求めることをしてはいけない。そういうことをしていたら人を動かすことはできない」ということを表します。「率先垂範」と並んで、リーダーとして心得ておきたい言葉のひとつでしょう。


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