「和気あいあい」とは?意味や使い方をご紹介

皆さんは「和気あいあい」とした雰囲気は好きですか?「和気あいあい」はアットホームと並んで雰囲気の説明によく使われる言葉ですよね。というわけで今回のテーマは「和気あいあい」です。いつものように意味や使い方、類語などを紹介していきます。

目次

  1. 「和気あいあい」の意味
  2. 「和気あいあい」の使い方
  3. 「和気あいあい」を使った例文
  4. 「和気あいあい」の由来
  5. 「和気あいあい」の類語

「和気あいあい」の意味

「和気あいあい」とは、和やかで楽しく打ち解けた気分が満ちているという意味です。複数の人が集まって楽しくくつろいでいる様子を表します。

たくさんの人が集まって楽しんでいる様子、という解釈で間違っていませんが、お祭り気分やパーティのような盛り上がりを指す言葉ではありません。穏やかでまったりとした、リラックスした雰囲気を表す言葉です。

仲の良い二世帯、三世帯くらいの食事会や穏やかな人が集まったレクリエーションをイメージしてください。緊張感や駆け引き、苦手意識のない集まり、「アットホームな雰囲気」と言い換えてもよいでしょう。

「和気あいあい」の使い方

「和気あいあい」は「和気あいあいと~する」や「和気あいあいとした雰囲気」「和気あいあいとした気分」といった形で使われます。仲良く話し合っているなら「和気あいあいと話し合う」ですし、楽しくお酒を飲んだのなら「和気あいあいと飲んだ」です。

また、仲良くするという意味で「和気あいあいとする」「和気あいあいだった」といった表現を使うこともあります。

「和気あいあい」を使った例文

  • 昨日のケンカが嘘のように打ち解けた雰囲気で、和気あいあいと語り合った。
  • それまでは和気あいあいとした雰囲気であったのだが、タイムカプセルの話になった途端、皆の表情がこわばり空気が一変した。
  • どうやら委員長の策略は上手くいったみたいだ。こっちの二人は上手くくっついた。他の奴らもいまごろ和気あいあいとやっていることだろう。

「和気あいあい」の由来

「和気あいあい」を漢字で書くと「和気藹々」や「和気靄々」となります。「和気」と「藹々」や「靄々」という二種類の言葉が合体して「和気藹々」となったと言われています。

「和気」はのどかな陽気や和やかな気分を表します。春めいた穏やかな気候や仲良く打ち解けた雰囲気です。「靄々」も「藹々」も盛んであふれる様子、たくさんある様子のたとえです。合わせて、「穏やかな気分が満ちている」ということです。

あえて違いをあげるなら、「藹々」は植物が育ち、生い茂っていることを、「靄々」は雲が立ち込め、たなびいていく様子をそれぞれ表します。

楽しい雰囲気が、雲のように変わっていく、流れていくのなら「和気靄々」を、植物のように育っていくなら「和気藹々」を用いるなど、その時その時の雰囲気をどう表現したいかで使い分けるのも良いかもしれません。

「和気あいあい」の類語

和気藹然

「和気藹然」は「わきあいぜん」と読みます。「わきあいあい」と同じく表記ゆれがあり、「和気靄然」とも書きます。

「和気靄然」の意味は和やかな気分が立ち込めたりみなぎっていたりすることです。植物が繁茂するように、霧や靄が立ち込めるように穏やかな空気があたりを満たしているということですね。

「和気あいあい」と同じように使うことができますが、知名度に大きな差があります。理解されやすさを考えると「和気あいあい」を使う方が良いでしょう。

和気洋々

「和気あいあい」の類義語にはもう一つ、「和気洋々」というものがあります。読み方は「わきようよう」です。

「洋々」とは水で満ちあふれ、広々と広がっていくこと。「和気洋々」は穏やかな気分が空間いっぱいに広がっていることを意味します。

「和気靄然」と同じく、こちらもほとんど知られていない言葉です。特別な意図がないのなら「和気あいあい」を使う方が良いでしょう。

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