「揶揄」とは?意味や使い方をご紹介

皆さんは「揶揄」という言葉を普段使うでしょうか?難しい漢字で見慣れない方もいるかもしれませんが、知っていると表現の幅が広がります。ここでは「揶揄」という言葉の意味を、微妙なニュアンスも含めて説明します。その他にも使い方、使用例、さらに類語についても説明します。

目次

  1. 「揶揄」の読み方、意味
  2. 「揶揄」の使い方
  3. 「揶揄」の使用例
  4. 「揶揄」の類語

「揶揄」の読み方、意味

「揶揄」は「やゆ」と読みます。意味は、「からかう事、嘲笑する事」です。

相手に対して単に悪口を言うだけでなく、馬鹿にするようなニュアンスを込めて悪く言う事を「揶揄」と表現します。特に、馬鹿にする、と言っても単に馬鹿にするというよりも、遠回しな言い方でからかっている場合に用いられる事が多いです。

ちなみに、「からかう」を漢字で書く場合は「揶揄う」と書かれます。このことからも「揶揄」と「からかう」は、基本的に同じ言葉である事がわかります。

また、「からかう」とは少し違いますが、皮肉を込めて何かを言った場合も、広い意味で「からかっている」と捉える事ができるので、「揶揄」と表現される場合があります。

注意として、「揶揄」には相手を馬鹿にしたり、見下すニュアンスが含まれていますが、内心でその様に思っているだけの場合には「揶揄」と表現することはあまりありません。あくまで、相手を馬鹿にする発言を伴った上で「揶揄」と言います

「揶揄」の使い方

通常、「揶揄」という言葉単体で使う事は少なく、「揶揄する(やゆする)」のように「-する」をつけて動詞として使うことが多いでしょう。

また、「揶揄した(やゆした)」を「揶揄った(やゆった)」と言ったり、「揶揄している(やゆしている)」を「揶揄っている(やゆっている)」という場合もあります。

ただし、上でも触れましたが、「揶揄う」と書いた場合は「からかう」と読むので、その場合は、読み間違えない様に注意する必要があります。

「揶揄」の使用例

例えば、テレビなどでコメンテーターが、不祥事について批判的な発言をする場合があります。特に、単なる批判でなく、からかう様な言い方で批判をしていたとします。

この様な時、コメンテーターは不祥事を起こした張本人を揶揄した事になります。また、その様なコメント自体を「揶揄した言い方」と言ったりもします。

以下に同様の使用例を挙げます。

  • 揶揄した言い方で批判する
  • 彼は彼女の失敗を揶揄した
  • 他人の経歴を揶揄すべきではない

「揶揄」の類語

ここでは「揶揄」の類語を紹介します。「揶揄」の意味に立ち返ると「揶揄する」を「からかう」「嘲笑する」と言い換えられます。また、場合によっては「皮肉を言う」と言えることもあります。その他に「揶揄する」の類語として以下が挙げられます。

  • あざける
  • 嘲弄する(ちょうろうする)
  • あざ笑う
  • なぶる
いずれも、相手を馬鹿にして悪くいったり、からかう事を意味する単語です。言い換える場合は、直接、「揶揄する」を上記の言葉に置き換える事が可能です。

ただし、「あざ笑う」「なぶる」に関しては若干の注意が必要です。それらについて以下で説明します。

類語を使用する上での注意点

「あざ笑う」は具体的に相手を馬鹿にする発言が無くとも、馬鹿にした様な笑い声に対して用いられる表現です。「揶揄」は基本的に、相手を馬鹿にする発言があった上で用いられる言葉です。そのため、単に馬鹿にして笑っている様子を表すために、「揶揄」を用いる事はあまりありません。

「なぶる」の意味も、からかって馬鹿にすることですが、同時に「弱い者をもてあそぶ」と言う意味もあります。後者の意味で用いる場合は、「馬鹿にする」と言うよりも、いじめや暴力といった手段を用いて、肉体的、精神的に相手を困らせる様な場合に相当します。

これは、からかう様な発言よりも、より直接的な手段で相手を困らせたり苦しめていると言う点で「揶揄」の意味とは大きく異なっています。さらに、「なぶる」には、単に「物をいじる」と言う意味もあるので、どの意味で用いられているのかは文脈に応じて判断する必要があります。


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