「最近」とは?意味や使い方を類語を含めてご紹介

皆さんも「最近」という言葉をよく使うのではないでしょうか。「最近仕事を始めた」「最近彼に会わない」のように使いますが、人によって「最近」がどのくらいまえを指すのか、意見が分かれそうです。この記事では「最近」の意味や使い方を、類語を含め紹介します。

目次

  1. 「最近」の意味
  2. 「最近」の使い方
  3. 「最近」の類語

「最近」の意味

「最近(さいきん)」とは「現在から近い過去のある時点」または「現在より少し前のある時から今までの間」を指す言葉です。

「欲しかった車を最近買った」と言った場合、車を買ったのは現在から近い過去のある時点を指しています。一方「最近忙しい」と言った場合は、過去のある時点から現在まで忙しい状態が続いていて、時間的な幅があります。いずれにしろ「最近」は過去を意味する言葉です。

辞書によると「最も近い位置」という空間的な用法もあるようですが、「最近」は一般的には、時間的な用法で用いられます

「最近」の使い方

「最近」は、どの程度まえを指すのでしょうか。「一週間前まで」と考える人や「2~3ヶ月前まで」と考える人など、人によってさまざまでしょう。明確な答えが無いため、「最近」がどのくらいの範囲かは、その人の感覚次第ということになります。

年をとればとるほど、時間の流れが早く感じられるとよく言われます。そう考えると、小学生にとっては一カ月前は、「最近」ではなく「大むかし」かもしれませんが、ある程度の年齢の人は、一カ月前を「つい最近」と表現するかもしれません。

例文

  • 最近初めてテーマパークに行ったんだ。あんなの子供だましだと思ってたけど、大人でも楽しめるんだね。
  • よく履いていたジーンズが最近入らなくなってきたので、ダイエットを始めることにした。
  • うちのお爺さんはバラエティ番組を見ると決まって「最近のテレビはつまらないな」と愚痴をこぼす。
  • 遊んでばかりいた我が子が最近になって勉強をするようになった。どんな心境の変化があったのだろう。

「最近」の類語

「直近」

「直近(ちょっきん)」「最も近いこと。すぐ近く。すぐそば」を意味します。「直近」は「最近」と同じように「現在から近い過去」という意味を持ちますが、「最近」とは違う点が2点あります。

1点目は、「直近」は時間的にも空間的にも使用可能という点です。例えば「直近のコンビニはどこですか」は「ここから一番近いコンビニはどこですか」という意味で、空間的な使われ方です。時間的にも空間的にも使えることが「直近」の特徴です。

2点目は「直近」は過去・未来両方の意味で使える点です。例えば「直近一週間で空いている日」とは、「現在から向こう一週間で空いている日」という意味になります。過去のみを表す「最近」と大きく異なる点です。

「昨今」

昨今(さっこん)」には「ちかごろ。きのうきょう」という意味があります。少し堅い言葉のためビジネスシーンなどで特に耳にする言葉です。「最近」と同じく、「少し前の過去から現時点まで」の時間的範囲を指し、その範囲は曖昧なものです。

「昨今の若者は」や「昨今のビジネスモデルは」のように使われます。「昨今」は堅い表現なので、日常会話で使うと違和感があります。「昨今髪を切りました」というと、どこかおかしいですよね。日常的なことを話すときには「最近」を使うといいでしょう。

「この頃(このごろ)」

「この頃」は「このころ」「このごろ」と2つの読み方が出来ます。「最近」と近い意味で使われるのは「このごろ」です。

「このころ」は、過去のある時点の具体的な時期を示し、それと同時期の出来事であることを表します。例えば「私が生まれたのは1989年だ。このころ日本はバブル景気に沸いていた」というように使います。

「このごろ」は「少し前の過去から現在にかけての期間」です。時間的な幅を表す言葉であるため、「彼に会ったのは最近だ」ということはできても、「彼に会ったのはこの頃だ」とはいえません。彼に会ったのが、過去のある時点を指すからです。

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