「助言」とは?意味や使い方を類語も含めてご紹介

日常、「助言」したり、「助言」されたりすることはよくあることですが、生活のあらゆる場面で物事をうまくやり遂げるために「助言」は、とても大切です。「助言」には、類語もいろいろあります。この記事では「助言」の意味や使い方を類語と一緒にご紹介します。

目次

  1. 「助言」とは
  2. 「助言」の使い方
  3. 「助言」の類語

「助言」とは

「助言(じょげん)」とは、物事に取り組んでいる当事者に対して、その物事に役に立つ意見や言葉をかけることです。「ける葉」と漢字通りの意味を持っていますが、「助言」によって物事がうまくいくことも多く、他者に対する有効な手助けの一つです。

「助言」の使い方

何か物事を行おうとする場合には、物質面や金銭面以外に、知識経験、アイデアなどいろいろな要素必要です。それに対して、人には得手不得手があり、そのような要素が十分でない場合に、その要素を持っている人の助けを借りることがあります。

行き詰まっている人に、自分の持っている知識などを提供して、物事がうまくいくように助けてくれる人もあります。また、判断が間違っていたり、間違った方向に行きそうな場合には、軌道修正できるような「助言」をします。

【例文】

  • 日本国憲法第3条には、「天皇の国事に関するすべての行為には、内閣の助言と承認を必要とし、内閣が、その責任を負ふ」と定められている。
  • 初めてプロジェクトを任されたが、不安な点があったので先輩に助言を求めた。
  • マイホーム取得のために多額のローンを組もうとしている友達に、適切なプランを助言した。
  • 卒業論文を書くために、教授の助言を受けて、図書館で参考文献を調べることにした。
  • 妻は、私の人生で最良の助言者でした。

「助言」の類語

「忠告」

「忠」には、の真んという漢字構成から、まごころという意味があり、「忠告(ちゅうこく)」は、まごころを込めて間違い欠点を改めるように言うことです。「助言」も「忠告」も、相手のためを思ってする行為です。

【例文】

  • あの時彼の忠告を聞いておけば、こんな失敗はしなかっただろうと悔やまれてならない。
  • 健康診断の結果、食生活を見直すように医師から忠告された。

「教示」

「教示(きょうじ)」は、どうしたらいいのか具体的な方法などを教えることです。じっくりと時間をかけて教えるのではなく、比較的簡単にその場、その時に解決できるような方法や手段などを教えることを言います。

「教示」は、「ご教示ください」「ご教示願います」など丁寧な表現を使います。しかし、敬語ではありませんから、目上の人などに対しては、「ご教示のほど、よろしくお願いいたします」といったようにより丁寧な表現を使います。

【例文】

  • 今日は、教授に教示された方法で実験をやり直してみた。
  • この問題を解決するために、多くの方々のご教示をいただいたことに感謝の言葉を述べたいと思います。

「提案」

「提案(ていあん)」は、読んで字のごとく、案(意見)を提出すること、または、提出した案のことです。議会に議案を提出したり、物事を解決したり、円滑に運ぶための意見を出すような場合に「提案する」と言います。

物事を企画したりするために具体的な意見を言うような場合の「提案」は、助言の類語と言えるでしょう。

【例文】

  • 君が提案した方法が、現状解決に役立つと認められて採用された。
  • これ以上堂々巡りの議論を続けても互いに疲れるだけですから、一度休憩を入れることを提案します。

「アドバイス」

「アドバイス」は、通常、「助言(すること)」や「忠告(すること)」と訳されますから、置き換えて使われることがあります。

上記の通り、日本語では「助言」と「忠告」を使い分けていますが、「アドバイス」も相手のためを思ってする行為なので、使い勝手がいい言葉としてよく使われています。そのため、「助言」か「忠告」かは、その内容や場面で判断することになります。

【例文】

  • コーチのアドバイスを受けて、ピッチングフォームの修正をした。
  • 彼はすぐに逆切れすると事前にアドバイスを受けていたのに、対応を誤って大騒ぎになってしまった。


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