「知識」とは?意味や使い方を類語も含めてご紹介

「知」にも「識」にも、「しる・しっていること」という意味があります。この2字から成る「知識」はさまざまな場面でよく使われる言葉です。では、「知識」にはどのような類語があるか、すぐに思い浮かぶでしょうか。今回は「知識」の意味や使い方、類語をご紹介します。

目次

  1. 「知識」の意味
  2. 「知識」の使い方
  3. 仏教や哲学における「知識」の意味
  4. 「知識」の類語

「知識」の意味

一般的に、「知識(ちしき)」とは、ある事項について知っていること知っている内容そのものという意味です。見たり聞いたりして知ったことだけでなく、体験を通して感じたことや知ったことについても「知識」と呼びます。

また、物事を筋道立てて考えて適切に処理する能力のことを指す知恵と同じ意味で「知識」を使うこともあります。

「知識」の意味のコアとなっている「知る」とは、「物事を認識する・理解する」ことです。したがって、ある物事についての情報を持っているだけでは「知識」とは言えません。

仏教用語、哲学用語としての「知識」の意味については後述します。

「知識」の使い方

一般的に「知識」という言葉を使う場合には、幅広くいろいろな分野において用いることができます。また、肯定的な意味と否定的な意味のどちらの文脈でも使うことが可能です。

例文

  • 新しい知識を得ることは、私にとってとてもワクワクすることだ。
  • 彼の科学に関する知識の豊富さには驚かされる。
  • 子どもの知識の発達に欠かせないものについて、親としてとても興味がある。

仏教や哲学における「知識」の意味

仏教における「知識」

仏教における「知識」には以下のような意味があります。仏教用語では「智識」と書かれることが多いようです。

  1. 仏道へと導いてくれる人。
  2. 寺院や仏像などを建立するために金品を寄付すること。寄付する人。寄付される金品。
  3. 対象物が心の外に実在していると理解する心の働き。
  4. 物事の善と悪を見分ける心の働き。

1は仏教の知識を持つ僧侶や指導者だけでなく、仏教の道へと導いてくれる友人や知人も含まれます。「善知識(ぜんちしき)」はこの別称です。

哲学における「知識」の意味

哲学においては、「知識」とは客観的に知ったことその内容を表します。この「客観的に」という条件がつくことがポイントです。

「知識」は臆見(おっけん:個人的な考えや認識)と区別され、「正当化された真なる信念」と定義されています。

「知識」の類語

ここでは、一般的に用いられる「知識」の類語を紹介します。

常識(じょうしき)

常識」とは、一般的に社会人として知っていること知っているべきことという意味です。日常経験から知ること、誰もが持つ理解力や判断力、物事の善悪の区別といったことを指すので、専門的な内容は含まれません。

【例文】

  • いい年だというのに、彼には常識がない。
  • 常識があることは社会人として大切なことだが、縛られすぎるのも良くないだろう。

うんちく

うんちく」とは、学問や芸術など物事について深く知っていること知っている内容そのもののことです。他に、物を十分にたくわえることという意味もあります。

「うんちく」の漢字表記は「蘊蓄」や「薀蓄」です。「蘊」や「薀」には「積む」、「蓄」には「たくわえる」ことを指します。そのため、「うんちく」は、ただ知っていることではなく、「深く」知っていることを言います。

「うんちくを傾ける」という慣用句は、「自分の知っていることや持っている技能をすべて発揮する」という意味です。

【例文】

  • 彼はいつも自慢げにワインのうんちくを披露する。
  • 彼女はうんちくを傾けて初めての評論を書き上げた。

知見(ちけん)

知見」には、次の意味があります。一般的に用いられる「知識」に類するのは1です。

  1. 実際に見て知ること・知った内容そのもの。
  2. 物事の本質を見抜く判断力。
  3. [仏教用語]物事に対するしっかりとした考えや意見。

【例文】
  • 自分が学んでいる分野についての知見を広めることは良いことだ。
  • 彼には建築についての知見がある。


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