「大きい」とは?
「大きい」は、誰もが知っているごく一般的な言葉です。昔の日本語の「おおきなり」という形容動詞がやがて形容詞化したもので、室町時代から使われている古い日本語のひとつです。
「大きい」は、多くの意味を持っていますから、まずは、「大きい」の意味を項目にわけて紹介していきましょう。
①物の形の「大きい」
ある物の形、容積、身長などがほかを上回っていること、多くの範囲を占めることを意味します。
目で見てすぐわかる類(たぐい)の、もっとも一般的な意味のひとつです。「大きい家」「大きい穴」「大きい人」などですね。
②量・程度の「大きい」
質量や数量の多さ、程度やレベルのはなはだしさを意味します。「大きい数」「大きい質量」などが挙げられ、レベルとしての例では「大きい声」「大きい影響力」などが挙げられます。
③範囲の「大きい」
範囲が広いこと、あるいは、規模がすぐれていたり、並みのレベルを越えていることを意味します。「縄張りが大きい」「大きい会社」などのように使います。目には見えませんが、実績や領土などの実質・規模に対して用いられます。
④心の「大きい」
心に関係する意味として、度量がある、包容力がある、度胸があるなどがあります。「人物が大きい」「考えが大きい」などのように使います。
⑤年齢の「大きい」
年上であることを「大きい」と表現します。とはいえ、年齢(年)が大きいという用い方はしないことに留意しましょう。
「大きい姉さん」「大きくなったら~」などのように使いますが、基本的に大人が使うものではなく、子供の言葉と言えましょう。「大きい」という使い方ではありませんが、「大叔父」などの「大」は、この年齢における「大きい」を意味するものです。
⑥大袈裟の「大きい」
「大きい口をたたく」のように、大袈裟なことという意味もあります。大袈裟でもったいぶったという意味から、偉そうな、いばっている、謙虚でないなどの意味も派生しています。「態度が大きい」などはその例です。
⑦重要である・価値があるの「大きい」
重要である、価値があるという意味もあります。物事の程度や内容の重要性について評価するときなどに使います。政界を揺るがすようなスキャンダルとか公害訴訟のような大規模な訴訟などを「大きい事件」と言ったりするような場合です。
価値については、スポーツなどでは勝敗を決定づけるような場面で得点したり、ミスしたりすることを「大きい」と表現します。
「大きい」の使い方
「大きい」の類語
「大きい」の類語には、大型・巨大・膨大・大振り・特大・超弩級・かさ高い・大きな・でかいなど数え上げたらきりがありません。この中から「大きい」のすべての意味に対応する類語として「大きな」と「でかい」をご紹介します。
ただし、「でかい」は、後述するように「大きい」の俗語であるため、年齢について使う例はあまり多くないようです。
大きな
「大きい」は形容詞ですが、「大きな」は、連体詞(名詞を修飾して、意味を詳しく説明する語)、または形容動詞と言われています。用法として、「大きな」は、後ろに名詞を持ってきて「大きな家」のように連体形での使い方しかできません。
また、上記の「家」のように、実在のもの以外に、「大きな夢」「大きな過ち」のように抽象的なものに対しても用いることができます。
【例文】
- 大きな犬がリードなしで歩いてきたので、思わず逃げてしまった。
- つねに大きな希望を胸に人生を歩いていきたい。
でかい(でっかい)
「でかい(でっかい)」は、昔の日本語で「大きい」を意味する「厳い(いか-い)に、強調の「ど」がついて「どいかい」となり、それが「でかい」となったという説が有力です。
すなわち、「大きい」の類語ではありますが、はなはだしい、大きいという意味の俗語です。「でっかい」は「でかい」を強調した言葉です。
【例文】
- この西瓜は実にでかいねえ!
- 今度、でかい兄ちゃんと海遊館行くねん。ちっこい兄ちゃんはクラブがあるから行けへんねんて。