「講じる」とは?意味や使い方をご紹介

「講じる」という言葉を皆さんはご存知ですか?読むことは出来きても正しい言葉の意味や使い方が何であるのかまでは自信がないという方も多いのではないでしょうか。そこで「講じる」の意味や使い方を分かりやすく解説していきたいと思います。

目次

  1. 「講じる」意味
  2. 「講じる」使い方
  3. 「講じる」と「講ずる」
  4. 「講じる」と似た言葉
  5. 「対策を講じる」と「策を講じる」の意味の違い

「講じる」意味

「講じる」は基本的には「講義する・問題解決の手段を考えて実施する」といった意味です。

ただし「対策を講じる」「策を講じる」など、よく使われているのは「問題解決の手段を考えて実施する」の意味なので、「講義する」という意味で使うのは決して間違いではないものの、相手には伝わりにくい恐れがあるでしょう。

「講じる」使い方

  • 顧客の解約が進んでいるので、今すぐにでも対策を講じる必要がある。
  • あれほど言ったのに、未だに何も講じていない。
  • 今日の試合で長年温めてきた秘策を講じた結果、試合に勝利した。

「講じる」と「講ずる」

「講じる」は「こうじる」と読みます。実は「講じる」を辞書で調べると、”「講ずる」に同じ”のように扱われています。

「講じる」と「講ずる」は同義であり、どちらも間違いではないのです。そのため世の中には「講じる」と「講ずる」が混在していますが、公用文には「講ずる」の方がよく使われているようです。

「講じる」と似た言葉

「講義する」の類語

講義するという意味の「講じる」と似た言葉には、以下のようなものがあります。

  • 演説
  • 演述
  • レクチャー

これらの言葉と「講じる」の共通点は「口頭で相手に何かを伝える」といった部分です。しかし「演説」は主に「自分の主義・主張」を、「演述」は「自分の意見・思想」を述べるなど、「講じる」とは多少意味が異なってきます。

また「レクチャー」は主に「講義する・口頭で詳しく説明する」といった意味を持ちます。しかし多くの人はこれを単純に「教える・教わる」といった意味で捉え、しかも「講じる」のように堅苦しい印象も持ちません。こういった部分が「レクチャー」と「講じる」の相違点です。

「手段を考えて実行する」の類語

手段を考えて実行するという意味の「講じる」の関連語には、以下のようなものがあります。

  • 計する
  • 策する
  • 目論む
  • 弄する

このうち「計する」「策する」「目論む」には、手段や計画を考えるという意味はあるものの、実行するという意味がありません。

対して「弄する」は「もてあそぶ、思うままに操る」という意味で、何かを企図する意味がありません。ただ「策」とセットで使われることの多い単語なので、「講じる」との相違点は覚えておきましょう。
  • 策を講じる…計画や手段を考える
  • 策を弄する…計画や手段を思うまま操る

「対策を講じる」と「策を講じる」の意味の違い

「対策を講じる」と「策を講じる」は「講じる」を使った代表的な言葉です。どちらも同じ意味、もしくは同じニュアンスで使う人も多い言葉ですが、この2つにはどのような違いがあるのでしょう。

まず「対策を講じる」は「問題を乗り切るために対応を考えて実行すること」を表します。一方「策を講じる」は「方法を考えること・企てる」といった意味です。

注目すべきは「対策を講じる」が問題解決の方法を考え実行にまで移すのに対し、「策を講じる」は問題解決の方法を計画することとある点です。「対策を講じる」と「策を講じる」は1字違いですが、「実行」と「計画」という大きな違いがあるのです。


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