「連携」の意味や使い方
「連携」は「れんけい」と読み、本来はつらなり、つながる様子のことです。そこから転じて、同じ目的を持つ者たちが互いに連絡をとり、協力し合ってものごとを行うことを表します。
例
- 両者が連携して推進する
- 野党が連携して反対する
- 連携を強める
「連係」との違い
同じ「れんけい」と読む言葉に「連係」があります。「連携」とは意味合いが違う、別の言葉です。
「連係」は互いにつながりをもつこと、密接(みっせつ)な関係をもつことです。「連繋」と書く場合もあります。
- 絶妙(ぜつみょう)の連係プレーを見せる
- 学校と家庭との連係が必要である
「連携」の類語
「連携」の類語には、「共同(きょうどう)」「協同(きょうどう)」「協力(きょうりょく)」「提携(ていけい)」などがあります。
連携の類語:共同
「共同」とは、互いに同等の資格で、ひとつのものごとに関与するためにまとまることです。
- 一冊の辞書を共同で使う
- □□社と共同で新製品を開発した
- 共同戦線
- 共同墓地
連携の類語:協同
「協同」とは、心や力を合わせて、ひとつのものごとに関与するためにまとまることです。
- 皆(みな)で協同して販売網(はんばいもう)を開拓(かいたく)した
- 協同歩調(ほちょう)
- 協同組合(くみあい)
連携の類語:協力
「協力」とは、力を合わせて努力してものごとにあたることです。
- 協力をおしまない
- 協力を呼びかける
- 協力者
連携の類語:提携
「提携」とは、特に業務などを効果的に行うためにつながりを持つことです。
- 海外の企業と提携する
- 技術部門で提携する
- 提携銀行
使い分けの例
- A社とB社が□□して~…○連携、○共同、○協同、○協力、○提携
- A氏とB氏が□□して~…○連携、△共同、○協同、○協力、×提携
- □□で経営する…×連携、○共同、×協同、×協力、×提携
- 募金に□□する…×連携、×共同、×協同、○協力、×提携
その他の「協力」という言葉合いの言葉
- 協調
- コラボレイト
- 協心
- 戮力(りくりょく)
- 諸心(もろこころ)
- 協翼(きょうよく)
- 共和
- ジョイント
- 協業(きょうぎょう)
- 共営(きょうえい)
- 共生共存(きょうせいきょうぞん)
- 共存共栄(きょうぞんきょうえい)
- 和衷(わちゅう)
- 催合(もやい)
- 互助(ごじょ)
- 相互扶助(そうごふじょ)
- 二人三脚(ににんさんきゃく)
- 呉越同舟(ごえつどうしゅう)
- 共催(きょうさい)
「連携」の英語
「連携」の英語はcooperation(力を合わせること)、collaborate(一緒にすること)などがあります。
【例文】
- 両社密接に連携して行動している…The two companies work in close cooperation with each other.
- 彼と共同で執筆した…I collaborated with him in writing it./I wrote it in collaboration with him.
- 共同で店を経営する…run a store in partnership with
- 車を共同で使用する…share the use of a car
- 我々は共同で責任を負わねばならない…We are jointly responsible for it./We must take joint responsibility for it./We must share the responsibility for it.