「嬉しい」の意味とは?
「嬉しい」(うれ-しい)は形容詞で、意味は下記の通りです。
- 自分が満足している、愉快である。
- 相手の心遣いに感謝している。
- (俗用表現)相手に憎めない印象を持つ。
「嬉しい」の使い方と例文
「嬉しい」は上で説明したようにポジティブな気持ちを表します。「嬉しい誤算」のように、ネガティブな言葉と組み合わせても、ポジティブな意味であることにも留意しましょう。
次の項からは、自分が「満足している・愉快である」と感じている、相手に「感謝の気持ち」がある、相手に「憎めない印象を持つ」という3つのパターンに分けて使い方を説明します。
1.満足している・愉快である
「嬉しい」がよく使われるのは、自分自身の欲求が満たされて快適な気持ちになる時や、ラッキーなことに遭遇して愉快だと感じる時などです。笑みが自然とこぼれるような楽しく幸せな気持ちを表せます。
【例文】
- 野原で四つ葉のクローバーを見つけて、ウキウキと嬉しい気分になったよ。
- 気が弱そうだった新入社員が、一年後にはアクティブに活躍するようになったのは嬉しい誤算だった。
- 姪から志望校に合格したと嬉しい知らせがあった。
- 1等の大型テレビが当たって嬉しいな。
2.心遣いに感謝
「嬉しい」は、相手が親切に対応してくれて感謝をしている様子を表す時にも使えます。たとえ相手にとってはささやかなことであっても、自分にとってありがたみを感じる際には、思わず「嬉しい」と口にしたくなるものです。
【例文】
- 私が落としたハンカチを洗ってくださり、さらにはアイロンまで…。とても嬉しく思っています。
- 「お礼をしたい」だなんてよしてくださいね。当然のことをしたまでで、お気持ちだけで嬉しいです。
- 弊社の商品に予想以上の高評価とご注文をいただき、社員一同、嬉しい悲鳴をあげています。
3.憎めない印象
俗用ではありますが、相手について憎めない印象を持つような時にも「嬉しい」と表せます。また、お世辞や気を使った表現だと分かってはいても、相手の言動などが一生懸命で可愛らしい様子である場合にも使えます。
【例文】
- ミスをした担当者が得意客に謝罪したところ「大したこと無いからいいの。本当に嬉しい人ね、あなたは」と許してくれている様子だった。
- 孫娘が「同じクラスのAくんと同じくらいおじいちゃんのこと好きだよ」と嬉しいことを言ってたんだよ。
- トーク番組で男性アイドルが「年上の女性って素敵ですね」と言った時、ゲストの大物女優が「あら、嬉しい子ね」と笑顔で応えていた。
「嬉しい」の類語:1.満足している・愉快である
楽しい
「楽しい」(たの-しい)とは、ある物事により心から満足していて明るく愉快な気分であること、心配事や思い煩うことがない快適な気持ちであることです。
「嬉しい」は、一般的に良い出来事が起こるなど外部刺激によって引き起こされる気持ちを指します。対して、「楽しい」は、自分の性格や考え方などによって、心の中から自然に沸き起こるポジティブかつ継続的な心情を表現しています。
【例文】
- 贔屓の球団がぶっちぎりで優勝する楽しい夢を見た。
- 先日、なかなか会えない友人と楽しいひとときを過ごした。
- 就職して3年が経ち、ようやく仕事が楽しいと思えるようになった。
上機嫌・ご機嫌
「上機嫌」(じょうきげん)とは、非常に快い気持ちでいることを言います。「上」は程度が良い、優れているといったこと、「機嫌」は表情及び態度などに出る気分のことです。丁寧の接頭語「ご」がついた「ご機嫌」も同じような意味で使えます。
【例文】
- 甥っ子はご褒美にケーキをもらって上機嫌だった。
- 優勝した選手は、ご機嫌な顔で記念写真に収まっていた。
「嬉しい」の類語:2.心遣いに感謝
ありがたい
「ありがたい」には、滅多に無い、この上なく尊く恐れ多いなどの意味もあります。しかし、「嬉しい」に似ているのは、人から受けた厚意について感謝する、偶然良いことがありご利益のように思える気持ちになることという意味です。
【例文】
- 家族が入院した時は、医療従事者や周囲の人の優しさや気遣いをありがたく感じることがある。
- どうしても出かけなくてはいけない時に天気が良くて、ありがたい気持ちになった。
「嬉しい」の類語:3.憎めない印象
愛嬌がある
「愛嬌(あいきょう)がある」とは、微笑むような表情で可愛らしい様子、表情や言動や振る舞いが和やかで憎めないさまをいいます。
【例文】
- 私の友人Bちゃんは、バイト先のお弁当屋さんで愛嬌があって客あしらいが上手と評判だ。
- Cくんはとても愛嬌がある人で、クラスのムードメーカーだ。