「邪魔」の意味とは?
現在、「邪魔」(じゃま)は、以下のような意味で使われています。
- 妨げる、または妨げとなるもの
- 相手の所に出向くこと
「邪魔」の語源
「邪魔」の語源は、仏教の用語から来ています。信者が仏道修行をするのを妨害し、害を与える悪魔のことです。「邪魔」という漢字から「邪(よこしま)な魔物」を容易にイメージできますね。
「邪魔」の使い方と例文
1.妨げる・妨げになるもの
「邪魔」は、ある物や人との間を妨げている状態や、そのような物や人を指す時に使われます。人や物がその場に立ちはだかる、もしくはあると差し障りがあって面倒だったり、何かをするのに不要に感じたりする場合に、「邪魔」と表現することもありますね。
また、他の人に何らかの作業を中断させてしまう場合に、「邪魔をしてごめんなさい」というようにお詫びの言葉を入れて声がけをする場合もあります。
【「邪魔」を使った語】
- 邪魔っ気(じゃまっけ)…邪魔だと感じること。
- お邪魔虫(おじゃまむし)…その場にいると困る人に向かって、茶化して言う言葉。好きあっている者同士や、片思いをして好きな人に話しかける機会を伺っている人がいる場合、その側にいる人に気を利かせろと、軽く諭すように言うこともある。
- 邪魔が入る(じゃまがはいる)…人が妨害するように立ち入ってくること。人の話に口出ししてきたり、その場に居続けて作業の妨げをしたりする例もある。
- 邪魔立て(じゃまだて)…わざと邪魔をする。
- 邪魔者(じゃまもの)…邪魔をしてくる人。
【例文】
- その荷物、通行の邪魔だよ。片付けておいて。
- Aさん、気が利かないね。二人の仲を邪魔立てしちゃだめだよ。「お邪魔虫」って言われるよ。
- あの車、道の真ん中に駐車して邪魔っ気だね。端に停めれば良いのに。
- 込み入った話をしたいのに、邪魔が入って困ったね。彼女は、まだこちらの様子をうかがっているよ。
- Bさん、Cさん、話の邪魔をしてごめんね。そのことは、後から訂正が入ったよ。
2.相手の所に出向く
相手の貴重な時間を妨げて自分と会うことに使ってもらうところから、「邪魔」を相手の所に出向くということに例えて使う例もあります。その際「お邪魔」と、尊敬や丁寧の接頭語「お(御)」を付けることもしばしばです。
【「邪魔」を使った語】
- お邪魔します…相手の家などに出向いた時の挨拶の言葉。
- お邪魔する…相手の所に訪問させてもらうことを丁寧に言う語。
【例文】
- ではAさん、〇〇日の午後1時にお邪魔いたしますね。よろしくお願いいたします。
- 「〇〇ちゃん、遊びに来たよ」「どうぞ、入って」「それじゃ遠慮なく。お邪魔します!」
「邪魔」の類語:1.妨げる・妨げになる物
妨害
「妨害」(ぼうがい)とは、相手のしていること、物事が進んでいるところ、企業の業務などを妨げてできないようにすることを言います。「邪魔」の物事の妨げをする様子とよく似た意味の言葉です。
【例文】
- 入り口を通せんぼするように物を置くなんて、営業妨害もはなはだしい。
- 反対派が議事の進行を妨害しようとしている。
- 飼い猫がキーボードの上に座って、リモートワークを妨害してくる。
遮る
「遮る」(さえぎ-る)は、もともと間に物を置いて向こう側を見えなくさせるという意味です。そこから転じて、間を妨げることから、人の行動や物事の進行を阻(はば)むことも表すようになりました。後者の意味であれば、「邪魔」と同じような状況で使えます。
【例文】
- 彼女は人の話を遮って自分の話に持っていくので、非常に嫌われています。
- 進行を遮るように車が割り込んできたため、急ブレーキをかけた。
「邪魔」の類語:2.相手の所に出向く
訪問する・訪れる
「訪問する(ほうもん)」「訪れる(おとず-れる)」とは、相手の家や職場などの居場所に出向いて、その人に会いに行くことを言います。人に会いに行く意味での「邪魔」と、ほぼ同様の意味の言葉ですね。
【例文】
- お客様のお宅を訪問する。
- 大学生が企業の担当者に予約を取って、会社訪問に出かける。
伺う
「伺う」(うかが-う)は、「訪問する」「訪れる」の謙譲語です。相手に対してへりくだって使います。相手の家に出向くことを丁寧に言う「お邪魔する」に近いニュアンスですね。
【例文】
- いつもお世話になっております。朝早くで申し訳ございませんが、明日の午前9時に伺います。
- 来週であれば、月曜日に伺えますが、〇〇様のご都合はいかがですか。