「恐怖」の類語とは?意味や使い方を含めてご紹介

高いところ、虫、幽霊、あるいは、失敗することや誰かの悪意など、「恐怖」する物事は人によってさまざまありますね。では、「恐怖」の類語にはどのような言葉があるでしょうか。この記事では、「恐怖」の意味や使い方、類語についてご紹介します。

目次

  1. 「恐怖」とは
  2. 「恐怖」の使い方
  3. 「恐怖」の類語

「恐怖」とは

恐怖映画(ホラー映画)や肝試し<きもだめし>などで恐怖を感じたことがある方も多いことでしょう。この「恐怖」<きょうふ>とは、「何かを怖がること。恐ろしいと感じること」です。

「恐」には、①「おそれる。こわがる。こわがらせる:恐怖、恐慌<きょうこう>など」、②「おそれいる。かしこまる:恐縮恐悦<きょうえつ>など」、③「おどす:恐喝<きょうかつ>など」という意味があります。


一方、「怖」には、「こわい。おそれる。おじけづく。びくびくする:畏怖<いふ>、恐怖など」という意味があります。

「恐怖」という言葉は、同じような意味の漢字の組み合わせで成り立っていることが分かりますね。

「恐怖」の使い方

  • 人気<ひとけ>のない暗い夜道を帰宅途中、後ろに人の足音が聞こえ、言い知れぬ恐怖を感じて走り出した。
  • 新しい絶叫マシンに挑戦したのはよかったが、あまりの恐怖に足が震えて、地上に降りた後、しばらく動けなかった。
  • フランス革命末期に行われたロベスピエールらの独裁政治は、恐怖政治として歴史に残っている。

「恐怖」の類語

「戦慄」

「戦慄」<せんりつ>は「恐ろしさのあまり体が震えること」という意味です。「戦慄が走る」「戦慄を覚える」といった言い回しで用いられることが多く、自分の体験に対しても伝え聞いた事柄に対しても使えます。

【例文】

  • 暗闇で不意に後ろから肩を叩かれて全身に戦慄が走った。
  • その事件の報道を聞いた人々は、犯人のあまりにも残忍な行為に戦慄を覚えた。

「脅威」

「脅威」<きょうい>は、「おどかすこと。おびやかすこと。強い力におびやかされること」という意味です。自然の力や武力、または目に見えない圧力(権力など)のような大きな力の働きに対して、「怖さ、恐ろしさ」を感じる場合に使われます。

【例文】

  • 某国の核兵器保有を容認することは、我が国の防衛戦略上の最大の脅威となることは必至だ。
  • 日本は、常に地震や台風など大自然の脅威と向き合っている。

「怯え」

「怯え」<おびえ>とは、「おそれおののくこと。こわがること。びくびくすること」という意味です。「恐怖」と同じ意味を表しています。

【例文】

  • その教師の前では、彼はいつも怯えた表情をしていた。
  • 電柱の陰のストーカーに気が付いた彼女は、ひどく怯えた様子で交番に駆け込んだ。

「怖気」

「怖気」<おじけ・おぞけ>は、「怖がる気持ちや恐怖心」を表す言葉です。恐ろしい物事に直面した際に、勇気を出して振舞えない様子を「怖気づく」や「怖気だつ」と言い表します。

【例文】

  • 肝試しで墓場の入り口まで来たが、すっかり怖気づいて足が前に出なかった。
  • デビュー戦で対戦者の激しい気迫に怖気づいた僕は、自分の試合がまったくできなかった。

「恐懼」

「恐懼」<きょうく>とは「おそれかしこまること」です。「かしこまる」は、古語においては「恐れ慎む。恐縮する」ことを指しますが、現代でも同様の意味で使われています。なお、「懼」の字は「おそれる。びくびくする。心配する」ことを表しています。

【例文】

  • 年間営業成績トップとなった私は、尊敬するカリスマ社長から称賛の言葉を掛けられて恐懼した。
  • 天皇陛下から文化勲章を直接授与された教授は、恐懼感激の思いで胸がいっぱいになった、とインタビューで語っていた。


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