「怖気づく」の意味
「怖気づく」(おじけづく)とは、恐怖心が芽生えることを言います。「怖気」は、物事を怖がる気持ちを表し、「つく」(漢字で「付く」)は、表面に密着する、加わることです。一度感じた恐怖心がそのまま染み付くようなニュアンスです。
「怖気づく」使い方
「怖気づく」は、怖がる気持ちが起こることですので、体験した物事に対して使えます。人に「怖気づく」感情が湧く時には、その人を恐れて相手に対してかなわないと尻込みするような意味合いが込められます。
「怖気づく」の例文
- 肝試しをする際に、墓地の前で怖気づいた。
- 絶叫アトラクションに乗ろうとしたが、怖気づいて体がこわばってしまった。
- 普段は大人しい彼女が怒鳴り、その剣幕に怖気づいた。
- 彼の素晴らしい演技を目の当たりにして怖気づき、自分にはできないと感じた。
「怖気づく」の類語
竦む
「竦む」(すくむ)を現代語で使う場合、以下の2通りの意味があります。
- 驚きや恐怖、緊張などで体が自由に動かない
- 体が小さくなる様子、縮こまること
1の意味で使う場合、「怖気づく」と同じように使えます。「怖気づく」が恐怖心そのものを表すのに対し、「竦む」は動作にフォーカスして表現しているようです。以下のように用いられます。
- 「立ち竦む」(恐ろしさのあまり立ったまま動けない)
- 「足が竦む」(恐ろしくて一歩も踏み出せない)
【例文】
- つり橋で真下を見たら、足が竦んで動けなかった。
- 小学生の時のいじめっ子を見かけて立ち竦んだ。
怯む
「怯む」(ひるむ)は、恐怖心が勝り心が弱ったように感じること、相手に恐れを抱き尻込みしてしまうことです。
【例文】
- 敵軍のものすごい攻めに怯み、勢いに飲まれた。
- 鬼気迫る試技に怯み、その時点で負けを覚悟した。
身の毛がよだつ
「身の毛がよだつ」とは、恐怖を感じて全身の毛が逆立つことです。実際に逆立つことはありませんが、そのくらいぞっとしたということを比喩的に表しています。
【例文】
怪談話に身の毛がよだつ思いがした。