「js」:意味
「js」(ジェーエス)とは、一部業界などで使われている隠語で、「女子小学生」の意です。
ローマ字で「Joshi-Shougakusei(じょし・しょうがくせい)」と書いて、頭文字をつなげただけですから「そのまま」ですね。
なぜ隠語で表現する?
なぜ「女子小学生」を「js」表記するのかというと、「女子小学生」という存在をひとつの記号として属性化し、一種の価値・ブランドとして扱うためです。
特に、性的なコンテンツを取り扱う際などに、被写体を「女子小学生」と名付けると法的にも倫理的にも差し障りがあります。そこで、低年齢少女を扱った性的コンテンツの取り扱いで、隠語的に「js」という用語を使い始めたのが言葉の由来と考えられています。
以上のように「js」は性的嗜好の属性を表す隠語として使用されている一方で、一般的業界にも意味が輸入され、現代ではいわゆる文化価値的なブランドをもった「若者言葉」としても認知されています。
「js」:使い方
「js」は、主に、おおっぴらに「女子小学生」と言い表せないような状況において、それを隠語的にほのめかす目的で使用されます。そのような状況とは、例えば低年齢少女を対象とした性的趣味にまつわる話題です。
ただし、そのような目的がなくても、ネット上では(文字入力の手間削減や文字数の節約のために)短縮表現を歓迎する風潮がありますので、「昨日、近所のjsと道端で話した」と、単なる言葉の置き換えとして使用される場合もあります。
さらに、近年では若者言葉として「女子小学生」をひとつのブランドとみなし、小学生向けのファッション雑誌などでは「js」が当然の語彙として登場することもあります。
用例
- こっそり友人のPCの検索履歴を見ると、「js ロリ 動画」というものがあった。違法ではないらしいし性癖は本人の自由だけど、これをどう受け止めるべきだろうか。
- (SNSなどで)学校が近いので、毎朝、近所のjsがにぎやかに道を歩いていくのがみられる。私もあの頃に戻りたいな。
- 小中学生向けのファッション雑誌で、「現役JSモデル」が載っていた。最近は小学生もこんなにおしゃれする時代なんだなあ。
「js」:関連語(姉妹語)
「js」は以下のようにいくつかの姉妹語があります。由来や使い方のイメージは「js」とほぼ同様で、隠語的に使われることもあればブランディングやイメージ戦略のために使われることもあります。
なお、これらの「男子版」といえる「dc」「dk」「dd」といった言葉も存在するものの、「j(女子)」に比べるとブランド能力が低いためか、あまり見かける機会はありません。
「js」:その他の意味
「js」がもし「女子小学生」の意味でないとしたら、次のような意味かもしれません。
「javascript」
「javascript」(ジャバスクリプト)とは、ブラウザ上で動作するスクリプト(コンピュータ言語)の一種であり、しばしば「js(JS)」と略されます。また、「javascript」ファイルの拡張子も「.js」です。
多くのことを実現できるため、スマホの普及やインターネット文化の発達に伴い「javascript」の需要は高まっており、現代のネット文化を支えている言語といえます。
ただし、そうはいっても専門的な領分の話であるため、日常的な会話の中でこの意味の「js」聞くことは少ないかもしれません。
「冗談は存在だけにしてくれよ」
一風変わった「js」の使い方として、「冗談は存在だけにしてくれよ」の略語という可能性もあります。こちらも「女子小学生」同様に、ローマ字表記の頭文字をつなげただけの表現です。
「お前の存在自体が冗談みたいなありえないものなのに、重ねて冗談を言わないでくれ/冗談みたいな行動をとらないでくれ」と言いたいときにこの意味の「js」を使うとよいでしょう。