「リンク」とは
「リンク」は英語の「link」がカタカナとして日本語に取り入れられたものです。「link」には以下のような意味があります。
- 輪・環
- 接続
- 結ぶ、連ねる、合わせる
- 関係付ける
日本語で「リンク」という場合、最も使われているのは「接続」「関係づける」といった意味でしょう。その中でも一般表現の「リンク」と、IT用語としての「リンク」があります。
一般表現としての「リンク」
異なるものを、接続したり、関係づけたりすること、またはその状態です。例えば以下のようなものがあります。
1つめは情報などです。「今の彼氏と元カレがリンクする」と言えば、2人の何かが似ていて関係づけられていたり、思い出が接続されて元カレのことを思い出してしまう状態です。
2つめは相関性などです。例えば降水量が多いと傘がたくさん売れる場合は、降水量と傘の販売量が「リンク」していることになります。
意図的にリンクさせる場合もあります。例えばあるシステムと別のシステムのデータを接続して連携させるなどです。
IT用語の「リンク」
WEBページの中で、別のWEBページに移動するための部分を「リンク」(正確には「ハイパーリンク」)といいます。今のWEBページを別のWEBページと接続したり、関係づけている部分です。
WEB「リンク」の種類
「リンク」には以下のようなものがあります。
文字リンク
文字をクリック(タッチ・タップ)するとリンク先に移動するタイプです。例えば以下のような形です。
『コトバの意味辞典』のトップページはこちら
上記の文字リンクの場合、文字列部分に「https://word-dictionary.jp/」へのリンクが組み込まれています。
画像リンク(バナー)
文字列ではなく画像にリンクを埋め込むこともできます。例えば、このサイトの最上部の『コトバの意味辞典』のロゴ画像は、クリックするとトップページへ移動する「画像リンク」になっています。「画像リンク」は「バナー」とも呼ばれます。
WEB「リンク」の移動先の表示方法
「リンク」をクリックするとリンク先が表示されますが、その表示方法にも種類があります。やや専門的になりますが、「<target>(ターゲット)」というHTMLタグでどのように指定されているかで表示方法を設定できます。主なものは以下です。
同じウインドウ(タブ)に表示させる
「ターゲット」を指定しない場合、同じウインドウ(タブ)でリンク先が表示されます。この場合、現在見ているWEBページは消えてしまいます。ただし「戻る」ボタンで元に戻ることができます。多くの場合、同じサイト内の別ページへ移動する「リンク」はターゲット指定されません。
例えば、以下の「文字リンク」はターゲット指定がされていませんので、クリックすると現在表示されているWEBページは消え、同じウインドウ(タブ)でリンク先が開きます。
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新たにタブを開いてリンク先を表示させる
「ターゲット」に「_blank」を指定すると、新しいタブを開いてリンク先を表示させます。この場合、現在見ているページを残したまま、新しいWEBページを閲覧できます。リンク先が現在閲覧しているWEBサイトとは異なる(いわゆる外部サイト)場合によく使われます。
例えば、以下の文字リンクは「ターゲット」に「_blank」が設定されているのでクリックすると新しいタブでリンク先が開きます。
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※スマートフォンは画面に1つのタブしか表示されないため、ターゲット指定がない場合との違いが、やや分かりにくいかもしれません。
同じページ内を移動する
同じぺージの中で、指定した部分に移動させる「リンク」もあります。「アンカー」と呼ばれるものをページ内に設置し、そこへ移動(ジャンプ)する仕組みです。
目次部分をクリックした際にページ内の該当部分に移動させる場合などに使われますす。この『コトバの意味辞典』でも、目次をクリックすると該当部分にジャンプします。
また、ページ下部から最上部に戻るための「リンク」が設置されることもあります。例えば、以下の文字リンクをクリックすると、「アンカー」が設置されているページ上部に戻ることができます。
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「リンク」まとめ
以上のように「リンク」には一般表現とIT用語があります。ITの「リンク」は、WEB制作者の意図により、文字リンク、画像リンクなどの表現や、「リンク」の移動先の表示方法などが設定されています。WEBページを閲覧する際にどのようなリンクになっているか気にしてみると、発見があるかもしれません。