「pvp」とは?
「pvp」(ピー・ヴイ・ピー)とは、「Player versus(vs.) Player」の略で、「プレイヤーとプレイヤーが対戦すること、そのようなゲームシステムやゲーム内要素」を意味するゲーム用語です。
「pvp」は、多くのユーザーがインターネットを介して集まるオンラインゲームやソーシャルゲームで使用される用語であり、「プレイヤー以外の、コンピューターが操作する敵キャラクターとの対戦要素」と区別して用いられる言葉です。
なお、ゲーム用語以外の「pvp」の意味については、記事の最後にまとめてご紹介します。
表記ゆれ
「pvp」は、「PvP」や「PVP」と書かれることもありますが、特に決まった書き方はありません。読み方については、アルファベットそのままをつなげて読むのが主流です。
「pvp」というゲーム用語の使い方
プレイヤーとプレイヤー、つまり人間同士が対戦する形式のゲーム要素は、幅広く「pvp」と呼ぶことができます。例えば格闘ゲーム、カードゲームなどは、人間同士の対戦が遊び方の大きな幅を占めるため、「pvp」と呼ぶことができるでしょう。
ただ、一般には、MMPRPG(多人数参加型のオンラインRPG)など、「さまざまな遊び方が用意されている」ゲーム内における「人間同士の対戦要素」のことを、遊び方のひとつとして切り取って「pvp要素」と呼ぶことが多いようです。
プレイヤー同士が1対1で勝敗をつけることも、多対多で競うことも、直接勝負でなくても獲得ポイントなどをランキング形式で競うことも、すべて「pvp」です。
例文
- pvp要素のあるゲームで、おすすめはないかな?できれば知略を駆使するものがいいんだけど。
- FF14(オンラインゲーム)には、さまざまなpvpコンテンツが用意されています。初心者にもおススメな遊び方がありますよ。
- 画面越しにほかの人と戦うpvpは、緊張はするけど、ゲームの醍醐味だね。
- このゲームは基本的にソロプレイですが、限定的にpvpも実装されています。
- 人と競うことが苦手な私は、pvp要素が一切ないゲームでまったり遊ぶのが好きだ。
「pvp」と「pve」
「プレイヤー対プレイヤー」を「pvp」と呼ぶのに対し、「プレイヤー対ゲーム環境」のことを「pve(PvE)」といいます。「Player versus Environment」の略です(EはEnemyという説もあります)。
画面越しに生きた人間と競い合うのではなく、AIなどゲーム内のアルゴリズム(が支配するモンスターや障害要素)と戦って乗り換えるのが「pve」です。
オンライン機能が実装される前の「ドラゴンクエスト」シリーズや、またはオンライン機能があってもゲーム内アルゴリズムと戦うことがテーマである「モンスターハンター」シリーズなどは概ね「pve」のゲームと言えるでしょう。
「pvp」のメリット・デメリット
メリット
「pvp」のメリットは、何と言っても「人間と戦う」ことのダイナミズムと言えます。機械学習も進化してはいますが、人間の学習能力、応用・対処能力、判断力にはまだ遠く及ばず、機械相手では味わえない駆け引きや熱戦を味わうことができます。
また、ゲーム内に用意されたコンテンツ(ストーリーモードなど)は有限ですから、いつか攻略されつくして終わってしまいますが、「人間同士の戦い」は諦めない限り終わることがありません。
ネットワーク技術の発達に伴ってオンラインで多人数が同時に競えるようになった現代、「pvp」要素は多くのゲームのスタンダードとなりつつあると言えるでしょう。
デメリット
「pvp」はその性質上、競争がどこまでも激化・高度化していく傾向があります。勝つために大量の課金や時間が必要になったり、広範なゲーム内知識や高級なアイテムが求められたりして、初心者が気軽に参加するのが難しくなる場合もあるのです。
また、人間と戦うというコンテンツである以上、場合によっては相手に不快な思いをさせたり、逆に自分が不快な思いをしたりすることもないわけではありません。マナーの悪いプレイヤーも当然いるでしょう。
「ゲームは楽しむもの」という前提に立つプレイヤーからすると、人との競争である「pvp」それ自体をデメリットとして避ける方も少なくありません。
ゲーム用語以外の「pvp」
「pvp」がゲーム用語でないとしたら、以下のような意味かもしれません。
- 化粧品成分のpvp…「ポリビニルピロリドン」(ポビドン)のこと。被膜形成、乳化安定化などの効能を持ち、スキンケア製品などに幅広く含有される。
- 医療用語のpvp…「光選択的前立腺蒸散術」のこと。前立腺肥大症に対するグリーンライトレーザーを用いた最新の治療法。