「概要」とは?意味や使い方を類語も含めてご紹介!

ビジネスシーンでもよく使われる「概要」は、「概ね(おおむね)」と「要(かなめ)」が合わさった言葉ですから、意味は分かりやすいでしょう。では、「概要」の類語を挙げることはできますか?この記事では、「概要」の意味や使い方を類語も含めて紹介します。

目次

  1. 「概要」の意味
  2. 「概要」の使い方
  3. 「概要」の類語
  4. 「概要」の英語表現

「概要」の意味

「概要(がいよう)」とは「あらまし。大要。概略」、平たく言うと、「物事のおおよそのところ。要点のまとめ」を指します。

いわゆる話が長い人は、たいてい、頭から尻尾まで事細かく全てを伝えようとしてしまいます。こうなると、聞き手はどこか重要なのかが分からず、話が右耳から左耳へと抜けていってしまうでしょう。

逆に、話し上手な人は、言いたいことをまとめ、ポイントを絞っているので理解しやすいのです。この、言いたいことをまとめたもの・ポイントを絞ったものが「概要」です。

「概要」の使い方

  • 新プロジェクトの概要をまとめるように言われたので、資料を作成した。
  • この絵本の概要を説明したところ、とても興味を持ってくれた。
  • YouTubeの概要欄を読んで、この動画の主旨がわかった。

「概要」の類語

「概要」に類する言葉はたくさんあります。たとえば、「概観」(がいかん:全体をざっと見たありさま)や「要約」(文章などの大要をとりまとめる事・とりまとめた物)などが挙げられます。

また、「概」や「要」の字を含まない類語には、次のような言葉があります。

「あらすじ」

連続ドラマなどを見ていると、「前回までのあらすじ」というテロップとともに、ここに至るまでの物語の重要なシーンをまとめた映像が流れる事がありますね。

この「あらすじ」とは、あらましの筋道という意味で、特に、事件の経緯や書物・演劇などの内容について用いられる言葉です。漢字では「粗筋」または「荒筋」と書きます。「概要」とほぼ同じ意味ですが、ビジネスシーンではあまり使わないかもしれません。

【例文】

  • 昨日見逃したドラマのあらすじを彼に教えてもらった。
  • 文庫本の裏表紙にはその本のあらすじが書いてある事が多い。

「大体」

「大体」にはいくつかの意味がありますが、「概要」に近いのは、ある物事の主要な部分・おおよそのところという意味です。

【例文】

  • 急遽、彼を打ち合わせに呼んだが、大体のところは心得ているだろう。
  • 彼女の説明で、事件の大体は理解できた。

「輪郭」

「輪郭」(りんかく)には、物の外形をかたちづくっている線、あるいは、物事のあらましという意味があります。「概要」とほぼ同じように用いられる言葉です。

【例文】

  • 駅周辺の再開発計画の輪郭が明かされた。
  • 懸命な操作の末、事件の輪郭がようやく浮かび上がってきた。

「ダイジェスト」

スポーツニュースなどでは、試合の終始ではなく、名シーンを繋いだダイジェスト映像が流れます。この「ダイジェスト」(digest)とは、書物や出来事などの内容をわかりやすく要約すること、あるいは、要約したものを指す言葉です。

「概要」と同じような意味ですが、「ダイジェスト」は、わかりやすく・噛み砕いてというニュアンスが強い表現です。

【例文】

  • ダイジェスト版を見たかぎりでは、この映画はとても面白そうだ。
  • 先日の対談をダイジェストしたこの記事は、誤解を招くようなまとめ方をしている。

「概要」の英語表現

「概要」を表す英語はいくつもありますが、カタカナ語としても馴染み深く、よく使われる表現は「outline」(アウトライン)や「summary」(サマリー)などでしょう。

「outline」は、ある物の外形をかたちづくっている線を指しますから、線図・輪郭・要綱などと訳します。一方、「summary」は、掻い摘んでまとめた物・手短に略した物などを表すので、要約・概略などを意味する言葉です。

【例文】

  • I told her the outline of this book, but she didn't seem to understand it well.(この著書の概要を彼女に伝えたが、うまく理解できなかったようだ。)
  • The summary of the project he wrote in English was very easy to understand.(彼が英語で書いたプロジェクト概要はとてもわかりやすかった。) 


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