「ぬかす」とは?意味や使い方をご紹介

「ぬかす」という言葉をご存じでしょうか。相手の言葉に対して「ぬかす」と応答する場合、乱暴な表現なので相手に対して失礼に当たったり、反感を買うこともありますから、使うには注意が必要です。こちらの記事では「ぬかす」の意味や使い方を例文を交えて紹介しています。

目次

  1. 「ぬかす」の意味とは?
  2. 「ぬかす」の使い方と例文
  3. 「ぬかす」の類語

「ぬかす」の意味とは?

動詞の「ぬかす」には、「抜かす」と「吐かす」の表記があり、以下のような意味があります。ただし、4の意味では「吐かす」と表記する場合もあります。

  1. 体力、気持ちなどがなくなった状態になる
  2. 物事をなくした状態にする・はぶく
  3. 順序や数など、扱うべき物事を入れない・追い抜く。
  4. 言う」「話す」という意味だが、相手を貶めて言う

現代語では、あまり見かける機会はありませんが、古語には「ぬかす」を「ある場所から逃げ出させる」という意味でも使ったようです。

「ぬかす」の使い方と例文

「ぬかす」の使い方や例文について、「抜かす」「吐かす」とそれぞれの表記別に紹介します。古語の使い方と例文については割愛しています。

「抜かす」:なくなった状態にする

「抜かす」は、体の力や気持ちの働きなどがなくなった状態を表す場合があります。慣用的な表現で以下のような使い方がよくされています。

  • 現を抜かす」(うつつをぬかす)…あることに夢中になり正気を失う。
  • 腰が抜ける」(こしがぬける)…腰の力がなくなって立てなくなってしまう。

【例文】
  • 彼は好きな人に現を抜かして、勉強に身が入らないようだ。
  • 急に「わっ!」と大声をかけられ、びっくりして腰を抜かしてしまったよ。

「抜かす:物事をなくした状態にする・はぶく」

「抜かす」は、物事をなくした状態にすること、つまり、省く時にもよく用いられます。意図的に省くときとうっかり省く時の両方に使えます。

【例文】

  • 明日は身体測定の日。1gでも減らそうと1食抜かしたら、お母さんに怒られた。
  • 難しい本を読んでいたら内容が頭に入らずに、2ページほど抜かしてしまった。

「抜かす:扱うべき物事を入れない・追い抜く

「抜かす」は、順序や数など扱うべき物を入れないことを表す時にも使います。また、そのようなところから、順序や数などに関連して後から追い抜くことを表す場合もあります。

【例文】

  • 生徒を一人抜かして数えてしまい、後で数が合わずに困った。
  • マラソンランナーは遅さに耐えきれず、ペースメーカーを抜かして先頭に立って走っていった。

「抜かす/吐かす」

ここでは、相手を下に見て侮蔑の意味を込めて「話す」や「しゃべる」の意味で使います。あまり丁寧な言葉ではないので、公的な場での話し言葉や書き言葉では使われないでしょう。「吐かす」は、「言いやがる」に近いかもしれません。

【例文】

  • あの男はいい加減なことばかりして咎められ、ついには捨て台詞を吐かしてその場を去っていった。
  • 若造のくせに、一人前の理屈を吐かしやがる。
  • 自分は何もしていないくせに、偉そうなことを吐かすんじゃないよ!

「ぬかす」の類語

飛ばす

飛ばす」(と-ばす)のもともとの意味は空中を飛ぶようにすることです。その他にも意味はさまざまですが、その中に「途中を抜かして先に進む」「間を抜く」といったものがあり、そのような意味では「抜かす」の類語と言えます。

【例文】

  • 新聞記事の内容を飛ばしながら読んだ。
  • B班とC班には詳細を知っている人がいないので、A班から飛ばしてD班の人に話を聞こう。

ほざく

ほざく」とは、他人が「言った」ということを軽蔑していう表現で、どちらかと言うと乱暴な言葉づかいで、「吐かす」の類語に当たります。「自分勝手なことをしゃべる」「いっぱしの口をきく」といった、相手を馬鹿にして、見下した気持ちを込める場合にもしばしば使います。

【例文】

  • 「不景気なら従業員を解雇すりゃあいい」などと、とんでもねえことをほざきやがる。先代と二代目では大違いだ。
  • あの人、友情よりもお金のほうが大切だってほざいてたよ。


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