「大切」とは?意味や使い方を類語を含めてご紹介

「大切」の意味はおそらく皆さんご存知でしょう。けれど、「大事」や「重要」などの類語との違いをご存知でしょうか?この機会に普段から使う言葉の意味を改めて考えてみませんか?今回は「大切」の意味や使い方、類語をご紹介していきます。

目次

  1. 大切とは?
  2. 大切の使い方
  3. 大切の類語
  4. 大切に関する熟語・慣用句

大切とは?

「大切」は価値を認めたものを重んじる、丁寧に扱うという意味です。主観的な言葉ですが、必ずしも口語とは言えず、文章中でもよく見る言葉です。改まった言葉なので普段使いがためらわれるのかもしれませんね。

「大切」の「切」の字には深刻という意味があります。そのため、類語の中で一番真剣さや誠実さのこもった表現です。改まった印象はこのためです。「大切な人」や「大切なもの」という言葉からは何か特別な気持ちが読み取れますよね。例えば結婚式のような。「大切」は特別なものにのみ使われます。特別でないけれど雑にもできないなら「大事」となります。

大切の使い方

  • 「はい、クリスマスプレゼント。」「えっ、セーター編んでくれたの?ありがとう。大切にするよ。」
  • 「恋人からの贈り物が私の宝物です。大切な思い出がこもってますから。」
  • 友人たちは結婚し、今も変わらずあの場所で暮らしているらしい。小さな幸せ。それはきっと私にとっても大切だったのだろう。

大切の類語

大事

「大事」は価値を感じて重んじるという意味です。「大切」と同じように、修飾語としても動詞としても使えます。用途が広く、類語の中では日常会話での登場率が一番高い言葉です。どちらかといえば主観的な表現で、「重要」よりは「大切」に近いニュアンスがあります。

基本的には「大切」と同じ意味です。あえて区別するならば、「大事」は無下にできない、粗末にできないという意味合いが強い言葉といえます。なくなったら困るからいい加減に扱えない、重んじるしかないという点が「大切」と異なります。「大切」は特別なものと普通なもので分けて考えます。

親は「大事」にするものですが、恋人は「大切」にするものですよね。病院でいわれる「お大事に」は体を粗末にしないで、という意味です。これが「大切に」だと何やら特別なメッセージを送っているみたいで誤解させてしまうかもしれません。

重要

「重要」も「大切」や「大事」と同じような意味ですが、こちらは客観的に重んじる価値があるという点で区別されます。「大切」などは主観的な表現でしたね。

例えば、権力者など社会的な影響力が強い人を「重要人物」と呼びます。権力は誰にとっても同じですね。これが「大切な人」だと個人的に価値がある、愛している人になってしまいます…。

貴重

「貴重」は珍しい、あまり見かけないから価値があるという意味です。希少価値があるわけです。類語よりも珍しさを強調した言葉で、珍しいから価値があると伝えたい場合にはうってつけの表現です。もちろん、ありふれたものには使えません。

個人的な物珍しさだけで「貴重」とはいえず、客観的で誰にとってもレアなものなければなりません。「貴重な思い出」、「貴重な経験」は他の人が持っていないような思い出、普段はできないような経験です。単に自分が大切にしているというだけではありません。

大切に関する熟語・慣用句

後生大事

「後生大事(ごしょうだいじ)」はとても大事にするという意味です。「後生」とは生まれ変わったあとの来世のことで、来世と同じくらい大事にしていることを意味します。

掌中の珠

「掌中の珠(しょうちゅうのたま)」とはとても大事にしているもののことです。大抵は妻や子供に対して使われます。

「掌中」は手の中の意味で、「珠」は真珠や宝石のことでとても価値のある物の例です。「珠にきず」の「珠」と同じです。

つまり、「掌中の珠」は手元にある宝石ということになりますね。持っている宝石を大事にしない人はいないでしょう。それだけ大事にして愛するという意味のことわざです。

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