「融合」とは?意味や使い方を類語も含めてご紹介

「融合」は少々堅苦しい言葉かもしれませんが、意味はシンプルです。端的にいえば複数のものが一つになること。類語もいくつかありますが、それぞれ微妙にニュアンスが異なります。今回は「融合」の意味と使い方を類語も含めてご紹介します。

目次

  1. 「融合」とは?
  2. 「融合」の使い方
  3. 「融合」の類語

「融合」とは?

「融合」は、(ゆうごう)と読みます。その意味は、二個以上のものがとけあって一つになること、とかして一つのものにすることです。

この言葉は、物質どうしが物理的にとけあう場合にも使われますが、文化がとけあうなど比喩的に使うことも多いです。ここではこの二つの使い方についてみていきます。

「融合」の使い方

「融合」は、複数のものがとけあった結果、それぞれの原型を残さず、一体化してひとつのものになる場合に使います。

物理的な「融合」の使い方

物理的な「融合」は科学分野でよく使われます。「核融合反応」(核融合)は、原子どうしがぶつかりとけあって一つの新しい原子ができる反応を指します。「細胞融合」は、二種以上の細胞が一体化して新しい雑種細胞になることです。

難しく感じるかもしれませんが、さながら、赤色と青色の絵の具を混ぜると紫色になり、再び青色と赤色に分かれることがないのと似ています。(ただし、絵の具を混ぜることを融合とは言いません。)

【例文】

  • 核融合反応によるエネルギーを無尽蔵の夢のエネルギーと呼んだ時代もあったが、有害な副産物が負の遺産となることから、その未来は大きな論議の的となっている。
  • トマトとジャガイモの細胞融合によって「ポマト」という野菜が誕生した。

比喩的な「融合」の使い方

比喩的な「融合」は、異なるものどうしが混ざり合って新しいものに生まれ変わる、という場合に使われます。

具体例としては、仮名文字が挙げられます。古代日本では中国から漢字をとりいれ、さらに和語と組み合わせることにより、新たに日本独自の文字を生み出しました。ふだん私たちが使っている漢字仮名交じり文も、中国と日本の文化が「融合」したものですね。

【例文】

  • 古代オリエントとギリシャの文化が融合し、新たにヘレニズム文化が生まれた。
  • 明治時代、日本は西洋文化をうまく融合させ、独自の文化を作り上げた。

「融合」の類語

「結合」

「結合」(けつごう)とは、二個以上のものが結び合わさり一つのものになること、もしくは、結び合わせて一つにすることです。

「融合」と異なる点は、「とけあう」のではなく「結びつく」結果として一つになるというところです。つまり、複数のそれぞれの原型は保ったままつながっているということです。単につながっているだけなので、切り離すこともできます。

【例文】

  • さまざまな廃棄物を結合させてつくりあげた巨大なモニュメントは、その前衛美術家の代表作のひとつとなっている。
  • 二つの水素原子が結合して水素分子ができる。

「統合」

「統合」(とうごう)とは、二個以上のものを合わせて、ひとつにまとめあげることです。ひとつを形成するそれぞれの原型(機能や形態、性質など)をある程度残したうえでのまとまりを指し、「融合」と「結合」の中間的な位置づけといえます。

例えば、医学では「統合医療」というジャンルがあります。これは西洋医学と東洋医学、代替医療や心の扱いなど、多方面からアプローチして患者の治療を行うものです。

このように、それぞれの有用な部分をとりいれて、さらにより良いものにしていくというニュアンスを含みます。

【例文】

  • 乳牛のオーナーになることに加え、その牧場でのキャンプも自由に楽しめるという、ビジネスとレジャーを統合した新しいサービスが誕生した。
  • スポーツに強いA中学と進学校のB中学が統合され、文武両道の優れた学校となった。


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