「好評価」とは?意味や使い方をご紹介

「好評価」という言葉は辞書を引いても掲載されていません。文字から意味は推測できるのですが、「好評価」という言葉は果たして正しいのか?という疑問を持つ人もいるでしょう。そこで今回は、「好評価」の意味や使い方について解説します。

目次

  1. 「好評価」とは
  2. 「好評価」の使い方
  3. 「好評」と「高評」
  4. 「高評価」とは
  5. 「好評価」まとめ

「好評価」とは

「好評価」は正しいか?

「好評価」<こうひょうか>は、文字通りに受け取るならば「好ましい評価」ということです。辞書に掲載されていないのは、「好い」+「評価」の複合語だからではないかとも言われています。

しかし、「高評価」と音が同じだったために「好評」と混同されて「好評価」になったのではないか、などさまざまな説があります。よって、「好評価」という言葉が正しいかどうかについては明確にされていません

「好評」とは

「好評」<こうひょう>とは「評判が良いこと・良い評判」という意味です。「このソフトはユーザの好評を博した。」「週末に友達の間でも好評な映画を見に行く。」のように使います。

「好評」の対義語は、「悪評」(評判が悪いこと・悪い噂)、または「不評」(評判が悪いこと・良くない評判)です。

「評価」とは

「評価」とは、①「品物を値踏みすること・値段を決めること」、②「物の美醜や善悪から価値を定めることやその価値」、③「物や人の値打ちや意義を認めること」です。

「好評価」の「評価」は②の意味で用いられています。また、「高評価」(高い評価)や「低評価」(低い評価)の場合も、同じく②の意味に相当します。

「好評価」の使い方

正しさはさておいて、SNSなどでは「好評価」は次のように用いられています。

  • ユーザレビューで好評価だった日本酒を買った。
  • (配信した動画などの)好評価をお願いします。
  • 彼氏に作った料理が好評価で嬉しい。

「好評価」の反対は「悪評価」?

また、SNSなどでは「評価が低い」という意味で使われている、「悪評価」という言葉も散見されます。使っている人としては、「好評価」の反対の意味の言葉と位置づけているのでしょう。ただし、こちらも日本語として正しいかは不明です。

「好評」と「高評」

「高評」とは

「高評」とは①「人を敬いながら批評を述べる」、②「評判が高いこと」という意味です。①は「新作について師匠に高評を仰いだ」、②は「今期はテストの点も良かったので高評が期待できる」のように用いられます。

②の「高評」は、「折り紙付き」(品質の確実さなどが保証されること)、「定評のある」(世の中で広く認められている妥当な評価)などに類する言葉です。

「好評」と「高評」の違い

「好評」も「高評」も、評価が良いことを表す点では共通していますが、やや意味合いが異なります。「好評」は受け手側の印象が良いことです。一方で、「高評」は世の中での評価が高いこと、または、評価対象となる物や人に対する敬意を表します。

「高評価」とは

「高評価」とは「評価が高いこと」です。「高評価」はビジネスシーンや、ネットショップ、SNSなどの投稿などでもよく用いられていますね。たとえば、『Twitter』の「いいね」ボタンが多く押されている投稿は「高評価」、いわゆる「バズった」ということになります。

また、動画配信サイトなどでは、「高評価」か「低評価」かのボタンを押すようになっています。高評価の作品はほかのユーザからも注目されることになるので、投稿者・配信者にとっては重要なファクターとされているのです。

『YouTube』で「高評価」が「低評価」を大きく下回ることを指す「すこる」(スコアに大差をつけられる)という言葉があります。このことからも分かるように、私たちは日頃から、評価したりされたりしていることが分かるでしょう。

「好評価」まとめ

以前は評価と言えば、おもに、学生時代の成績や、会社における業績などのことでした。しかし、ここまで見てきたように、SNSの普及により、評価したりされたりと言ったことが日常生活につきまとうようになりました。

そうした中、「好評価」という言葉がたとえ正しい日本語でなかったとしても、慣用語として定着していく可能性は大いにあるでしょう


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