「挑戦」とは?意味や使い方を類語を含めてご紹介

皆さんは「挑戦」の意味を答えられますか?今の時代「トライ」や「チャレンジ」と横文字を多用するせいで本来の意味を見失いがちです。「挑戦」の意味と類語をセットにして覚えておけば一石二鳥ですね。この記事では「挑戦」の意味や使い方を類語を含めて紹介します。

目次

  1. 「挑戦」の意味
  2. 「挑戦」の使い方と例文
  3. 「挑戦」の類語
  4. 「挑戦」に関連する四字熟語

「挑戦」の意味

「挑戦(ちょうせん)」の意味は以下の通りです。

  1. 相手に対して戦いを挑むこと。
  2. 困難な物事・新しい記録や仕事などに意気込んで立ち向かうこと。

今ではほぼ見かけることは無い「挑戦状」は1の意味です。基本的には自分よりも「立場の上の人」「名誉を持った人」「力量が上の人」に対して戦いを挑むことを「挑戦」と言います。

「資格」や「登頂」「新記録」などに「挑戦」するは2の意味になります。挑む対象は人ではなく、「一般的に(本人にとって)達成することが難しいと思われる事柄」です。

「挑戦」の使い方と例文

「挑戦」の意味の使い分けは対象が「人」か「物事」かに関係しています。対象が「人」の場合は「相手に挑むこと」を意味し、「ボクシングの世界チャンピオンに挑戦する」や「○○棋聖に挑戦する(将棋)」のように使います。

一方、対象が「物事」の場合は、「困難に挑む・記録に挑むこと」を意味するため「トライアスロンに挑戦する」や「富士山登頂に挑戦する」のようになります。

同じ「挑む・立ち向かう」というニュアンスを持っていますが、対象によって意味が少し異なることを覚えておきましょう。

例文

  • 世界中の人々が見守る中、彼女は走り幅跳びの世界記録に挑戦しようとしている。
  • 全国大会常連のA高校に果敢(かかん)にも挑戦したが、あえなく返り討ちにあってしまった。
  • 今年は身体を鍛え直してフィジーク(鍛え抜かれた肉体全体のバランスの美しさを競い合う競技)の大会に挑戦しようと考えている。

「挑戦」の類語

「チャレンジ」

日本人は「挑戦」を「チャレンジ」と横文字にして使います。もちろん英語の「challenge」をカタカナ読みした言葉で、意味は「挑戦」とほぼ同義です。

「挑戦」と「チャレンジ」は置き換えることも出来て便利ですが、「チャレンジ≠challenge」であることはあまり知られていません。「チャレンジ」には「頑張る・やってみる」というニュアンスがありますが、「challenge」にはそのようなニュアンスがありません。

つまり、「I challenged you~(あなたに挑戦する)」は通じますが、「I challenged the marathon(マラソンに挑戦する)」は通じないのです。「challenge」ではなく「try」を使って、「I'm going to try a marathon」ならば英語でも通じます。

「アタック」

「アタック」は、英語の「attack」をカタカナ読みした言葉ですが以下のような意味があります。

  1. 攻めること。襲撃。攻撃。
  2. 登山で登りにくい山岳へ挑戦すること。転じて難しい問題・課題に立ち向かうこと。
  3. 器楽・声楽における音の出し始め。

「アタック」は「挑戦」と似た意味を持ちます。「戦いを挑む」「困難に立ち向かう」両方のニュアンスを含み一部においては置き換えも可能です。しかし「アタック」と「attack」には違いがあります。

例えば、「彼女がA君にアタックした」と言うと「彼女がA君に告白した。または気を引く行動をした」という意味になりますが、英語で「She attacked Mr.A」と使うと「彼女がA君に攻撃した」となります。英語で言う場合は「confess my love(告白する)」を使うと良いでしょう。

「挑戦」に関連する四字熟語

  • 「敢為邁往(かんいまいおう)」…どんな困難があろうと目標に向かって屈することなく突き進むこと
  • 「百折不撓(ひゃくせつふとう)」…何度失敗しても屈することなく挑戦し続けること
  • 勇往邁進(ゆうおうまいしん)」…恐がることなく勢いよく目標に向かって進むこと
  • 「力戦奮闘(りきせんふんとう)」…気持ちを奮い立たせて力の限り戦うこと


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