「勇往邁進」の意味
「勇往邁進」は「ゆうおうまいしん」と読みます。意味は目的や目標に向かって恐れることなく突き進むことです。
「勇往邁進」は「勇往」という言葉と「邁進」という言葉が合わさって出来た四字熟語です。「勇往」は勇んで前進すること、「邁進」は臆することなく突き進むことを言います。
「勇往邁進」は同じ意味の言葉を重ねることで、より「勇んで突き進む」という意味を強調した言葉なのです。
「勇往邁進」の使い方・用例
- 優勝を目指して勇往邁進する。
- 勇往邁進する王の姿が人心を奮い立たせた。
- 心に決めた目標があるのなら、くじけることなく勇往邁進すべきだ。
「勇往邁進」の類義語
「勇往邁進」の類義語をご紹介します。「勇往邁進」と同様に二つの言葉が合わさって出来ている四字熟語が多いので、それぞれの意味についても解説します。
- 一往直前
「一往」……ひたむきに進むこと。
「直前」……前だけをまっすぐに見ること。
- 直往邁進
「直往」……まっすぐに進むこと。
「邁進」……臆することなく突き進むこと。
- 奮闘努力
「奮闘」……勇気を奮って戦うこと。
「努力」……全力をつくすこと。
ちなみに、「奮励努力」という一文字違いの四字熟語もあります。「奮励」とは気力を奮い立たせることを言います。つまり、気力を奮い立たせ全力をつくして戦うことです。
- 力戦奮闘
「力戦」……力の限り戦うこと。
「奮闘」……勇気を奮って戦うこと。
- 獅子奮迅
「勇往邁進」とほぼ同義であるものの、分解して細かく意味を見てみるとそれぞれにニュアンスの違いがあり興味深いですね。
- 猪突猛進
なお、「猪突猛進」に関しては、上記のとおり、悪い意味で使われる四字熟語でもあります。猪が後先考えずに突進するさまに喩えて、「向こう見ず」や「周りの迷惑を考えない」といったニュアンスを含んでいるためです。
英語でもreckless(無謀)と訳されます。よく「あなたは猪突猛進だね」などと言うことがありますが、失礼な場合もあるので注意したいですね。
「勇往邁進」が近年使用された例
「勇往邁進」がどのような場面で使用されているのか、近年の例を紹介します。
力士の口上
1994年、大関に昇進した貴ノ浪が伝達式の口上で「勇往邁進」を使用しています。
JRAのポスター
日本中央競馬会(JRA)が製作している競争馬のポスター『ヒーロー列伝』。
2016年に作られたロゴタイプという馬のポスターで「勇往邁進」がキャッチコピーとして使われました。
終わらない夢。
若き日に勝ち取った称号に満足することなく、
彼の挑戦はどこまでも続く。
次の夢に向かって。栄光という名の頂きに向かって。
「勇往邁進」のまとめ
「勇往邁進」。力強い意志を感じさせる魅力的な言葉ですよね。皆さんの中にも「座右の銘にしたい」と思われた方がいらっしゃるかもしれません。夢や目標に向かって「勇往邁進」できる人になりたいものです。