「諍い」とは?意味や使い方をご紹介

「諍い」というと映画や海外のドラマを連想する方もいるかもしれません。つくりの部分が「争」に似ていることから、人と争うという意味なのではと勘を働かせる方もいるでしょう。「諍い」の意味や使い方、「諍い」を使ったことわざについて紹介します。

目次

  1. 「諍い」の意味とは?
  2. 「諍い」の使い方
  3. 「諍い」を使ったことわざと意味

「諍い」の意味とは?

「諍い」(いさかい)の意味は、口論言い争うことです。いざこざのようなちょっとした揉め事や争いごとけんかを指す場合もあります。

「諍い」の使い方

主に口げんかや言い争いに「諍い」を使いますが、単にけんかの意味で使う場合もあります。「諍いが絶えない」「~と諍いを起こす」などのように使われます。

ドラマや映画のタイトルで「諍い女」(いさかいめ)と使う例が見られます。女性同士のけんかは取っ組み合いなどではなく、口げんかや陰口、嫌味を言い合う形が多いため「諍い」を使うのかもしれません。

「諍い」を使った例文

  • ちょっとしたことで友人と諍いになった。
  • 私に内緒で車を買い替えて以来、夫との諍いが絶えない。
  • おやつの量を巡る兄弟間の諍いは日常茶飯事だ。

「諍い」を使ったことわざと意味

諍い果てての契り

「諍い果てての契り」(いさかいはててのちぎり)は、けんかをした後でかえって仲がよくなることです。似た意味のことわざに「雨降って地固まる」があります。

「諍い果てて」とは、口げんかや言い争いが果てる(終わりになる)こと、「契り」は約束などのことをいいますが、こちらでは仲良くする誓いを立てるようなイメージです。

【例文】

  • 激しく口論したが、諍い果てての契りの如く腹を割って話せて距離が縮まった。
  • ライバル同士で反目していたが、諍い果てての契りで無二の親友と呼び合う仲になった。

諍い果てての乳切木

「諍い果てての乳切木」(いさかいはててのちぎりぎ)とは、物事が終わった後では何の役にも立たないこと、適切な時期を外して無用になる様子をいいます。「諍い果てての棒乳切り」という場合もあり、他の似た意味のことわざに「後の祭り」があります。

「諍い果てて」は前項と同様にけんかが終わったこと、「乳切木」は大人の身長に当てはめて足先から胸の高さの長さ(約120cm)に切り分けた棒で、果し合いのときに使います。けんかが終わったのに棒を持ってきても用をなさない状況をたとえています。

【例文】

  • テストの後に過去問を用意しても、諍い果てての乳切木だよ。
  • まさに争い果てての乳切木だ。寄せ鍋を食べ終わってからゴマダレを持ってくるなんて…。


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