「ブヒる」とは？意味や使い方をご紹介

「ブヒる」とは、漫画やアニメ・ゲームなどのキャラクターに対する愛情表現のひとつで、インターネット掲示板「2ちゃんねる（現在の5ちゃんねる）」や動画サイト「ニコニコ動画」などでよく見られるネットスラングです。

可愛い美少女キャラクターなどに対する愛おしさや恋愛感情などが込められており、後述する「萌え～」と似たニュアンスを持ちます。

「ブヒる」はおもに漫画・アニメ・ゲーム界隈のオタク系コミュニティで使われているスラングなので、この手の界隈に触れたことのない方に対しては、意味が正確に伝わらない可能性がありますので注意しましょう。

【使用例】

• 好きなキャラでブヒるのが一番ストレス解消になるし、癒やされる。
• 今期のアニメはブヒれるタイトルばかりで最高だわ～

「ブヒる」という言葉の起源は「萌え豚」というスラングにあります。「萌え豚」とは、アニメや漫画のキャラクターに夢中になるオタクのことを指すスラングです。

「オタク＝太っている」という典型的なイメージから、巨大インターネット掲示板「2ちゃんねる」などでは、オタクのことを「豚」と呼んでいました。

そしてアニメや漫画などの「萌えキャラ」に夢中になるオタクのことを「萌え豚」と呼ぶようになり、オタクたちが好きなキャラクターについてテンション高く話している様子を「豚の鳴き声」にたとえて「ブヒる」と言うようになりました。

先述のとおり「ブヒる」はオタクを小馬鹿にするスラングや、自身のオタクっぷりを自嘲する表現として用いられていましたが、最近では蔑称としてのニュアンスが薄れ、むしろ肯定的に使われるケースが増えています。

とくに2011年に放送されたアニメ「IS（インフィニット・ストラトス）」をきっかけに、「自分が好きなキャラへの愛情表現」という意味で「ブヒる」が用いられるようになりました。

また動画サイト「ニコニコ動画」では、好きなキャラクターが登場した際に、喜びのあまり「ブヒイイイイイ」とコメントする人が増え、動画作品を盛り上げています。

「萌え～」とは、好きなキャラクターに対する愛情表現のひとつです。単純な「好き」よりも、キャラクターに対する思い入れや恋愛感情が強めです。

「〇〇（キャラクター名）、萌え～」のように使いますが、最近はこのような言い回しをする人は少なくなっています。

「尊い」はもともと「身分や価値が高い、敬うべき」という意味ですが、近年になって漫画・アニメ好きのオタクたちの間で頻繁に使われるようになっている表現です。

具体的には、好きなキャラクターやそれらの関係性に対して「〇〇（キャラクター名）、マジ尊い」のように使います。

「萌え」や「ブヒる」に比べて、そのキャラに対する愛情や愛着が強い表現となっています。特定のキャラやそのつながり方をあまりにも好きになり過ぎて、神聖化し敬虔な信者のように信仰している状況に近いです。

「バブみ」とは、年下の女性キャラクターに対して母性を感じたり、母性を求めたりすることを言います。

年齢的にはまだ幼い・若いのにもかかわらず、包容力や庇護力のあるキャラクターに対して使われることが多いです。なお「バブみ」の「バブ」は赤ちゃんの鳴き声「バブー」に由来しています。