「でっぱつ」とは?意味や使い方をご紹介

みなさんは「でっぱつ」という言葉を使ったことがあるでしょうか?SNSなどで「でっぱつ」が使われているとケースもありますし、方言として用いられていることもありますが、これらの意味は異なります。今回は「でっぱつ」の意味や使い方について解説します。

目次

  1. 「でっぱつ」とは
  2. 「でっぱつ」の使い方
  3. 「でっぱな」とは

「でっぱつ」とは

「でっぱつ」には、次のような意味があります。

  1. 出発の意味。「行ってきます」という挨拶の代わり。
  2. [房州弁]けっこう大きいの意味。

「出発・行ってきます」

SNSなどで「でっぱつ」を検索すると、バイク乗りの人が「出発」や「行ってきます」の意味で使っていることが多いようです。しかし、出張や旅行、犬の散歩などに出掛ける際の挨拶として用いているケースも散見されます。

「出発」の意味で「でっぱつ」が使われるようになった由来にはさまざまです。おもなものには、英語で出発を意味する'depature'を捩った(もじった)という説、ヤンキー用語だったという説などがあります。

語源かどうかは不明ですが、暴走族を題材にした漫画作品『疾風伝説 特攻の拓(かぜでんせつぶっこみのたく)』(原作:佐木飛朗斗/作画:所十三)に「出発(デッパツ)すっぞ!」というセリフが出てきます。

「けっこう大きい」

房州弁とは、千葉県の南部で用いられている方言です。「~べ」や「~ぺ」が付くことはわりと知られていますが、この地方独特の単語も沢山あります。

そのひとつが「でっぱつ」で、「けっこう大きい・より大きい」という意味です。「てっぱつ」と発音、表記されることもあります。これよりも大きいことを表す言葉は「はれっぱつ」「すてれっぱつ」です。

「でっぱつ」の使い方

1.「出発」

(A)

安全運転で、でっぱつ!

(B)

犬にカッパを着せてでっぱつ!

2.「けっこう大きい」

(C)

でっぱつなケーキだでまっとけぇよ(けっこう大きなケーキだからもっと食べなよ)

(D)

こんなんでっぱつなあおなじみんなっちったーおー(こんなに大きな青あざになってしまったよ)

「でっぱな」とは

「でっぱつ」と音が似ている言葉に「でっぱな」があります。「出端(でばな)」が音便変化した言葉ですから、漢字表記は「出っ端」です。

意味も「出端(でばな)」と同じで、①「出発(しようと)した途端に」、②「物事のやり始め・やり始めの勢いのある時期」です。ただし、「出端」は「出鼻」と表記することもあります。

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